上半期の大一番・
帝王賞に向けての出発点と位置づけられるレース。以前は京都の開幕週に行われていたが、12年に
マイラーズCと入れ替わる形で阪神に移ってきた。直線に坂がある阪神に替わったことで、より底力が要求されるようになっている。
1.長い距離をこなすスタミナが問われる
阪神に移動して以降の9年間の勝ち馬のうち、8頭は前走からの距離短縮だった。唯一の例外である15年の
クリノスターオーにしても、その時点でダート1900m以上の重賞を2勝していた。長い距離での実績は勝ち負けのための必須に近い条件だ。
2.前走の4角位置に注目
過去9年間の勝ち馬のうち8頭は前走の4角での位置が3番手以内だった。2着も9頭中7頭が前走4角3番手以内だった。昨年の
ウェスタールンドのような大外一気が決まることはまれで、基本的には前々で流れに乗れる馬が好走しやすい。
3.
マーチSとの関連性は薄い
間隔的に
マーチSから臨戦してくる馬が少なくないが、レースの質が異なるのもあってか関連性は薄い。過去9年、前走
マーチS組は[0-2-4-50]で複勝率10.7%しかなく、連対した2頭は
マーチSで4・11着だった。
ロードブレスは1800mより長い距離をこなすスタミナも持ち合わせてはいるが、実績からして距離短縮はプラス。また地方の重い馬場より中央の馬場の方が向いているだろう。58kgの斤量はカギとなるが、地力の抜けたメンバーがいないここなら勝ち負けに持ち込めて良いだろう。