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【皐月賞】グラティアス最少キャリアVだ M・デムーロが2戦2勝の素質馬導く

デイリースポーツ
  • 2021年04月14日(水) 13時08分
 「皐月賞・G1」(18日、中山)

 デビューして2戦2勝。京成杯Vから直行で皐月の舞台に立つグラティアスが偉業にチャレンジする。2歳戦がスタートした1946年以降、キャリア2戦馬の最高着順は93年シクレノンシェリフの3着。勝てば同レース史上、最少キャリアVとなる。鞍上に“皐月賞男”のM・デムーロを迎え、競馬史に新たな1ページを刻むことができるか-。

 底知れない不気味さがある。新馬-京成杯を連勝中のグラティアスが、キャリア3戦目でクラシックにチャレンジ。経験値では他馬に劣るものの、菅原助手は「センスはいいですし、高い能力を感じます」と期待の口ぶり。素質の高さでは負けていない。

 3カ月の休養明けとなるが、態勢面に抜かりはない。同助手は「ここまで大事に使って、いいリズムで来ています。前走よりも筋肉のつき方は良くなっていますし、中身も入った感じです」と評価。ゆったりとしたローテがプラスに働き、いい状態で本番に臨めそうだ。

 当初予定していた松山が騎乗停止となり、急きょ乗り代わりに。ただ、新たに指名されたM・デムーロは03年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャー、13年ロゴタイプ、15年ドゥラメンテと歴代最多の4勝をマークする“皐月賞男”。これ以上ないパートナーと言えるだろう。1週前追い切りに騎乗して、「動きは良かったし、いいスピードがありそう」と好感触をつかみ、「頑張ります」と皐月賞V5へ意欲を見せた。

 ここまで2戦2勝。勝てば2歳戦が実施されるようになった46年以降の同レース最少キャリアVとなる。「この馬は体力勝負になった時に、最も力を発揮するというのが厩舎の評価です。その点、中山は合っていますね」と舞台適性の高さを強調した。

 無敗馬はエフフォーリアだけじゃない。3戦目で大舞台に立つ素質馬が、心強い相棒を背に偉大な記録に挑む。

提供:デイリースポーツ

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