新たな節目が目前だ。先週3勝を挙げ、JRA通算699勝に達した
矢作芳人調教師(60)=栗東。2021年は既に20勝(JRAのみ)で、2年連続リーディングに向けて首位を快走中だ。先週の
ニュージーランドTを制した
バスラットレオンなど、地方交流も含め、ここまで重賞5勝をマークしている。
ドバイから帰国し、2週間の自主隔離を終えた指揮官は「俺がいない方がよく勝つな」と笑いつつも、区切りのリーチがかかる現状を、「もちろん通過点と思っているけど、感慨深いものがある」と、かみしめる。05年3月に開業して約16年。「早いと思うし、700という数字は重いよな。スタッフのおかげ」と感謝は尽きない。
“新戦力”の存在も大きい。3月に矢作厩舎からデビューした女性騎手の
古川奈穂。自厩舎の馬で全5勝を挙げており、現在は厩舎の勝ち頭だ。「いい馬を用意していると言われるけど、しっかりと勝たせるのは簡単じゃないよ。よく勝たせているし、修正能力が高いよな」と評価する。
今週も
アーリントンCの
ホウオウアマゾンなど、8頭がスタンバイ。大台到達で、厩舎の勢いを加速させていく。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ