スマートフォン版へ

【皐月賞予想】過去10年データでは1着候補はわずか2頭に? 傾向分析フォーメーションで変則『皐月賞』を獲れ!

  • 2021年04月18日(日) 07時35分
 先週『桜花賞』(阪神・芝1600m)では、ソダシ(吉田隼)が人気に応えて快勝。白毛馬で初のクラシック制覇で、新たなスター牝馬の誕生となった。続く今週日曜日は、牡馬クラシックの1冠目となる『皐月賞』(中山・芝2000m)が行われる。

 今年の『皐月賞』は、ひと言でいえば大混戦。圧倒的な人気馬がいないかわりに多くの馬にチャンスがあり、そのぶん、馬券としては妙味が期待できるレースとなりそうだ。

 理由は、トライアル戦『ディープインパクト記念・弥生賞』で、単勝オッズ1倍台に支持された圧倒的人気馬ダノンザキッドが3着に敗戦してしまったことにある。同馬は昨年の2歳GI『ホープフルS』1着馬。過去2年『ホープフルS』1着といえば、コントレイルサートゥルナーリアがいるが、いずれもレースを挟まずに『皐月賞』へ直行して勝利を飾っていた。つまり、ダノンザキッドも『皐月賞』直行であれば1番人気になったはずなのに、『弥生賞』で負けてしまったことで信頼が揺らいでいるのだ。

 かわって1番人気になりそうなのはエフフォーリア(横山武)。この馬は、前走が東京競馬場の『共同通信杯』(GIII)1着馬。デビュー以来3連勝で、まだ無敗のキャリアを保っているのも人気の一因。父が13年に『皐月賞』2着だったエピファネイアということもあり、初コースとなる今回の中山競馬場でも心配はないのかも。

 ほかにもディープインパクト産駒で前走『すみれS』1着のディープモンスター(戸崎圭)。前走『若葉S』1着でルメール鞍上が心強いアドマイヤハダル。さらには『弥生賞』でダノンザキッドに勝ったタイトルホルダー(田辺)。『スプリングS』1着ヴィクティファルス(池添)と有力馬はけっこう揃った。

 それでは『皐月賞』の馬券的傾向を探っていこう。簡単にいえば『皐月賞』は「けっこう堅いが、たまに大荒れする」という傾向。言い換えれば、狙いを定めづらいレースである。過去10年、馬連配当は3ケタ配当が5回で、4ケタ配当が4回(うち10倍台が2回)。万馬券となったのは10年間でわずかに1回だけ。穴狙いばかりしていても、成果の少ない返り討ちにあってしまうのだ。

 3連複でも万馬券になったのは、過去10年で2回だけ。意外にも100倍以下の配当が多い。ちなみに3連単馬券は、4ケタ配当が2回、5ケタの万馬券が6回、10万円超1回、100万円超1回という構成である。

 では実際、馬券はどう狙っていくのがいいのか、過去10年データから探っていこう。まず『皐月賞』1着馬は「前走・重賞勝ち馬」が10年中8回と圧倒的に成績が良い。しかも、前走『ホープフルS』『共同通信杯』『スプリングS』『毎日杯』1着馬に限られる。

 とくに成績いいのは前走『共同通信杯』1着馬で、過去3回も優勝している(12年ゴールドシップ・14年イスラボニータ・16年ディーマジェスティ)。例外の2回(15年ドゥラメンテ・18年エポカドーロ)にしても、前走重賞2着馬(共同通信杯スプリングS)だ。

 ここを重視するならば、今年該当するのはエフフォーリアヴィクティファルスの2頭となる。勝ち馬であっても、前走『若葉S』『すみれS』はオープン戦だし、前走『きさらぎ賞』『京成杯』1着馬は重賞でも前例がない。『ホープフルS』1着ダノンザキッドは前走で負け、『毎日杯』1着シャフリヤールは不在である。

 続いて2着候補となるとこれは多彩になる。傾向とすれば「オープン以上の1着馬、もしくは弥生賞4着馬(2回)、スプリングS2着馬」。今年でいえば1着候補として挙げた先の2頭に加え、アドマイヤハダルグラティアスタイトルホルダーディープモンスターラーゴムアサマノイタズラが該当する。

 さらに3着候補となると、以上に挙げた馬に加え、弥生賞3着、若葉S2着などが加わる。ここでようやくダノンザキッドシュヴァリエローズが入ってくるわけだ。やはり今年は、ダノンザキッドの変則ローテが結果にどう影響するかが焦点になってきそう。

 もちろん、前例のない馬が好走しても不思議はない『皐月賞』。ただ過去10年データを重視するならば、名前を挙げた馬でのフォーメーション馬券構成は、乱戦を紐解くひとつの選択肢となってくれるはずだ。
(netkeiba・大石川大二郎)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す