5月2日(日)阪神競馬場で行われる第163回天皇賞(GI)に出走予定の
ウインマリリンについて、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。
●手塚調教師
「先週、しっかり強い調教をして、今週は連休の輸送を考えて、単走、それほど速くない時計で、最後だけ伸ばすイメージの追い切りにしました。十分にいい感じで、満足しています。
前走は枠順も内枠、馬場も良く、うまく先行でき、器用さを生かして、斤量53kgも恵まれて、全てが嚙み合って勝ってくれたと思います。レースのダメージもなく、天皇賞への出走を決めてからは順調ですし、体調は良いと思います。
3200mは十分に守備範囲と思います。タフな
日経賞を勝っていますし、十分にこなせて不思議ないと思います。また、中山が得意な馬で、阪神は中山に似ている部分もありますから、京都よりは、阪神の方が向いていると思います。イメージとしては、
日経賞と同じで、最後の直線が短く、ある程度、器用さを求められますからいいと思います。
斤量が53kgから56kgに増える事はポイントだと思います。決してプラスにはならないでしょうし、牝馬の56kgは結構タフかなと思いますので、それをどう克服できるかが、彼女にかかっていると思います。
昨年の今頃、
オークスまで好走して、今年に入ってからは牡馬を相手にGIIを勝てる実力が身についています。私が思っている以上に成長していますし、力をつけているのだと思います。
横山武史騎手は、デビュー前から一番勝ちたいレースは春の天皇賞と言っていたらしいので、思う存分、今の勢いをレースにぶつけてほしいと思います。
同一GI3連覇のチャンスを頂けた事はありがたいですし、結果を残せれば言う事ありません。前2年は1番人気でプレッシャーもありましたが、今年はそこまでの人気では無いと思います。気楽な立場で、楽しさ半分、責任感半分、という感じです」
●
横山武史騎手「
日経賞は、自分が思っていた競馬でしたし、したい内容のレースで勝てて良かったです。デビュー前からいいものがあると思っていましたし、僕に初めて重賞を取らせてくれた馬です。気持ち的に難しいところはありますが、勝負根性が備わったいい馬です。
折り合いの難しさ、テンションの高さ、課題は多い馬です。距離に関して、スタミナ自体は問題ありませんが、折り合いに不安はあります。手塚調教師とも、スタミナ自体に不安はないけど折り合いは課題と話しているので、そこがうまくいけばと思います。何とか良い結果を残すよう頑張ります」
(取材:中野雷太)
ラジオNIKKEI