「NHKマイルC・G1」(9日、東京)
2020年の2歳マイル王者
グレナディアガーズが5日、栗東坂路で躍動。世界的良血馬が2つ目の
ビッグタイトル奪取へ、万全の仕上がりをアピールした。
大一番へ向けて、万全の仕上がりを誇示した。2歳マイル王の
グレナディアガーズは川田を背に栗東坂路で併せ馬。
ロードシャムロック(4歳3勝クラス)を前に見る形で進めたが、鞍上が追わずともグングンと加速。力強いフットワークで一完歩ずつ差を詰めていき、最後は馬体を並べてフィニッシュした。
4F54秒9-39秒3-12秒2のタイムに、中内田師は「先週の時点で体の動きや息遣いは良かったので、今週は息を整える程度で。いい状態で出られるかな、という動きでした。調教過程は本当に順調と言えるものだと思います」と納得の表情だ。川田も「上から眺める馬の
シルエットが明らかにたくましくなった感じがしますし、乗って中身の芯という部分もしっかりしたなと思います」と確かな成長を感じ取った。
G1馬として迎えた始動戦の
ファルコンS。逃げた
ルークズネストに頭差敗れたものの、陣営に悲観するそぶりは皆無だ。師は「馬場が結構タフな状態で、それを気にしていつもより力みながら走っていました。それが、しまいに響いて差し返されたかな」と敗因を説明。「正直、状態自体が7、8割くらいで、どういう走りをするかなというところでの出走だった。使って体に張りも出てきたし、確実に前走より良くなっている」。本番へ向け照準はピタリ。着実な上昇カーブを描く。
父は14戦全勝でG110勝を挙げたフランケルで、母が15年BCフィリー&メアス
プリントを制したウェイヴェル
アヴェニューという世界的な良血馬。それだけに、懸かる期待も計り知れない。「ポテンシャルは無限にあると思っている。これからも活躍をしてくれるように、一つでも多く箔(はく)をつけられるように」。府中マイルで2つ目のタイトルをつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ