ルークズネストは荒削りな面を残しつつも、“逃げてよし、差してよし”。どんな展開になっても頼れる点に惹かれます。
デビュー戦は大きく出遅れての2着、続く2戦目もスタートが決まらず、初勝利をあげたのは3戦目のことでした。そして、
ルークズネストが凄いのはここから。
シンザン記念2着、
ファルコンS1着と続きますが、走るごとに明らかな成長の跡がみられます。
「前走は逃げましたが、いったん2着馬に抜かれたのですが差し返してくれて。頑張ってくれたと思います」と幸騎手。
以前は折り合いが課題でしたが、このところの重賞での走りっぷりをみると、そういった不安はまったく感じさせませんね。
「
シンザン記念のときはレースでエキサイトするところもありましたが、
ファルコンステークスではしっかり折り合いがついています。成長を感じました」と浜田師。
調教のVTRを見ても、ホントにしっかりと折り合っており、もうこの点では心配はいらないのかな、と察します。
気になるのはお天気。2戦目の未勝利戦で5着に敗れたときは重馬場だったので良馬場のほうが不安要素は減ります。この春は週末になるとお天気が崩れがちでしたが…今週末の東京は大丈夫そうです。
ルークズネストの勝負根性と自在性に期待します。
(取材・文=花岡貴子)