大ベテランの目が鋭く光る。
トラストで歴代最多タイの
京都ハイジャンプ5勝目を狙う
熊沢重文騎手(53)=栗東・フリー=が、障害競走最多勝に向けてギアを上げていく。現在の記録は星野忍元騎手が持つ254勝。あと3勝で並ぶが「いい目標で、すごく励みになっています。今年はモタモタしているけど、まずはそこに到達して、もっと頑張って抜かれないような記録したいね」と力を込めた。
騎手生活も36年目に入ったが、「年齢は関係ない。気持ちの問題だと思う。今のところ切れていないからね。僕は馬も好きだし、勝負の世界が好き。生涯現役くらいの気持ちでいる」と闘志が衰えることはない。週1回のトレーナーによる体のケアも続けている。
トラストには5日の栗東坂路での1週前追い切りに騎乗。4F51秒7-11秒8の好時計で、「随分良くなっていますよ。使った上積みもある。中京も問題ないから」と楽しみにする。「僕個人が今年、勝ち切れないレースが多いので、努力、工夫をしたい。負けたくないからね」とキッパリ。相棒を史上14頭目の平地&障害重賞Vに導き、自らも再進撃開始だ。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ