「
日本ダービー・G1」(30日、東京)
念願の大舞台だ。
吉田隼人騎手(37)=美浦・フリー=はダービー初騎乗。最高潮の盛り上がりを見せる3歳頂上決戦を前に、「一番出たいレースの一つですから光栄です。夢の舞台なので、いい結果を出せるように精いっぱいぶつかりたい」と目を輝かせた。
デビュー18年目。JRA通算1003勝の実績を思えば、初騎乗というのは意外でもある。「今までも騎乗依頼はあったんです。でも、3分の2の抽選で出られる予定だった2勝馬が除外になったりで。08年の
サブジェクトは騎乗停止になって、兄(
吉田豊)が乗りました。縁がなかった」と振り返った。
ただ、それも昔の話。現在、関東リーディングのトップを走る絶好調男。確かな実力を身につけ、そして自らの手綱で縁をもたぐり寄せた。コンビを組むのは
皐月賞3着馬
ステラヴェローチェ。「
共同通信杯の追い切りで初めてまたがって、すごくいい馬だと感じました。道中をリズム良く運んで、我慢をすれば伸びてくる。(体を)収縮できるから、沈み込んでギアが上がる。ためた分だけ伸びる」と相棒への信頼は厚い。
白毛馬
ソダシと臨んだ先週の
オークスは、1番人気に応えられず8着。2冠奪取はならなかったが、引きずってばかりもいられない。「一番盛り上がったレースで期待に応えられずショックです。でも、今週はその分、“倍返し”といきたい」。ステラとともに僚馬の敵討ちを狙う。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ