「
安田記念・G1」(6日、東京)
先週、近4年でダービー3勝という離れ業を演じた
福永祐一騎手(44)=栗東・フリー=が、今週も大仕事に腕まくり。2019年の覇者
インディチャンプとともに、女王
グランアレグリア撃破を目指す。
新境地にたどり着いたと言っても過言ではない。先週、史上3人目のダービー連覇を果たした福永。18年に41歳で悲願のダービー初制覇。昨年は
コントレイルとともに無敗で3冠を達成し、キャリアハイとなる年間134勝をマークした。そして今年、3度目のダービーVと進化はとどまるところを知らない。
「(ダービー3勝は)想像もしてなかったけど、今は焦りや不安なくやれている。熱量の
バランスがいいかもしれない」と、冷静に自らを分析。そして、「今はこれ以上ない環境でやっていると思うけど、土台をつくってくれた人たちがいたから。大きなけがもあったけど、44歳の今はどこも痛くない。丈夫に生んでくれた親にも感謝だね」と周囲への感謝も口にした。
そんな“新ダービー男”の今週の相棒は、一昨年の覇者
インディチャンプ。20年のマイラーズC以降、勝ち星に手が届いていないが、G1・3戦を含む計5戦で3・2・3・4・3着と決して大崩れはしていない。前走も適距離とは言えない
高松宮記念で3着に好走するなど、衰えは皆無だ。
21年、大きく立ちはだかるは連覇を狙う短距離女王
グランアレグリア。ただ、19年には
アーモンドアイを破ったように“大物食い”の実績は申し分ない。主戦は「以前は癖だらけの馬だったけど、今は何でもできる非常に弱点の少ない馬になっている」と成長ぶりを高く評価する。
「昨年も落鉄がなければ2着だったし、そう考えれば
パーフェクト連対のレース。相手は強いけど、十分逆転の目はある。当たった枠から、どうすれば1着を取れるかをしっかり模索して、本番に向かいたい」。不惑を越えて、よりまばゆい存在感を放つ福永の手綱さばきに、今週も注目だ。
提供:デイリースポーツ