2021年のダービーが終わり、今週からは新馬戦も始まる。
それでも春のGIシリーズは継続中。今週はマイル頂上戦の
安田記念が行われる。
注目の筆頭馬は、やはり先日の
ヴィクトリアマイルを勝っている
グランアレグリアだろう。牝馬同士だったが圧倒的といえる4馬身差つけての勝利。良馬場発表だが多少の降雨の影響残る芝で1分31秒0という好タイム。上り3ハロンも32.6秒というトップパフォーマンスを見せつけてくれたわけだ。
さらに同馬は昨年の
安田記念優勝馬でもある。そのときは最強の名を誇っていた
アーモンドアイ(2着)に勝利。秋も
スプリンターズS&
マイルCSを連覇してマイル&短距離界のトップに上り詰めたわけだ。今年は相手に牝馬はおらず。かわりに歴戦の猛者という感じの牡馬たちが最強牝馬を迎え撃つことになった。
相手1番手候補は、やはり
インディチャンプ(牡6 栗東・音無厩舎)だろう。同馬は一昨年の春秋マイルGI連覇の馬でマイル戦ならば抜群の安定感ある馬だ。
次いで3歳からは先日の
NHKマイルCを勝っている
シュネルマイスター(牡3 美浦・手塚厩舎)が鞍上横山武に変わって参戦してくる。
さらに昨年3歳時には
毎日王冠を勝っている
サリオス(牡4 美浦・堀厩舎)も強力。
安田記念に相性の良い前走
マイラーズC(阪神芝1600m)1着からは
ケイデンスコール。同じく前走
京王杯SC(東京芝1400m)1着馬
ラウダシオン。ほかにも昨年
天皇賞(秋)4着だった
ダノンプレミアムなど、一筋縄ではいかないメンバーが揃った。
◆安田記念って堅いの、荒れるの?
それでは
安田記念のレースデータの傾向をみていこう。
近2年はどちらも1〜3着を4番人気以内で独占している
安田記念。かなり堅い決着のイメージになっている人もいるとは思う。しかし、3年前は9番人気
モズアスコット、4年前は7番人気
サトノアラジン、5年前には8番人気
ロゴタイプとそれぞれ人気薄が勝っている。つまり馬単や3連単馬券ならば大きな高配当になっているという側面がある。
さらに7年前は1番人気
ジャスタウェイが勝ちながらも、2着&3着に16番人気&10番人気が入って3連複でも9万円超えの高配当パターンもあり。
どうやら馬券的には、白黒ハッキリさせたほうが良さそうなのがこのレース。今年、堅いと思えばガッチリ人気サイドで構成。逆に荒れると思ったら人気薄を積極買いという極端な馬券のほうが良いのかも…。
確かに今年は堅そうな1番人気馬
グランアレグリア。だが死角はないのだろうか。
確かにローテーションから見れば、前走
ヴィクトリアマイルから
安田記念で勝っている馬は過去10年にはいない。それでも近3年の2着はすべて
ヴィクトリアマイル組。さかのぼってみると、08年と09年には
ウオッカが前走
ヴィクトリアマイルからのローテで勝っている。どうやら
グランアレグリアの連軸というのは堅そうだ。
ほかにも
安田記念の傾向として「前年の馬券圏内馬の再好走」があげられる。昨年馬券圏内だった
インディチャンプも、相手候補筆頭になりそうだ。
タイム指数からのオススメ馬としては、やや人気薄の
ケイデンスコールが良さそう。同馬は近3走ですべて110台。これをクリアしているのは
インディチャンプとこの馬だけ。近走110台を出している馬は好走傾向。あとはあまり人気にならないでくれればいいのだが。
(netkeiba・大石川大二郎)