「
エプソムC・G3」(13日、東京)
原点回帰だ。新馬戦V時の
野中悠太郎騎手(24)=美浦・根本=を背にし、
ガロアクリークが
エプソムCで
リスタートする。
前走の
都大路Sはスタート直前で競走除外(右前肢ハ行)となったが、幸い大事には至らず、仕切り直しの一戦へ順調に調整されてきた。ビッシリと負荷をかけた先週に続き、最終リハにも野中が騎乗して5F66秒4-38秒9-12秒1をマーク。馬なりのまま、
ショウナンラッキー(3歳未勝利)に楽々半馬身先着した。
ス
プリングSではのちのダービー3着馬
ヴェルトライゼンデを負かし、
皐月賞では
コントレイル、
サリオスに次ぐ3着に食い込んだ素質の持ち主だ。「新馬当時から力があるのは感じていました。馬っ気が強かったけど、年齢を重ねて落ち着いてきましたね」と野中は成長ぶりを伝える。
鞍上には苦い経験がある。騎乗予定だった
ホープフルSを、直前にインフルエンザでキャンセルしたのだ。「自分のせいで迷惑をかけてしまいました。こうしてまたチャンスを頂けて、ありがたいです」。期する思いはアツい。
「仕上がりはいいけど、使って良くなる馬だからなぁ」と上原師が言えば、野中も「まずは無事に」と慎重だが、潜在能力の高さは証明済み。再び目指すG1戦線へ、ここで弾みをつけたい。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ