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【エプソムC】天才・角居調教師から天才・高野調教師へ受け継がれた期待馬ファルコニア物語/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年06月11日(金) 19時00分
 オークスウイーク中盤のことだ。「私のことを“天才”と書いたでしょ。“キミは天才なの?”ってオーナーにえらく突っ込まれましたよ」と高野調教師。いつも柔和な師の目が笑っていないのを承知で「それは僕じゃなくて、最近入社した、とく・そうはん君が書いたものですよ」と冗談っぽく返したのだが、師は真顔のまま「そんなことを書くのはナニワダさんしかいません」。とりあえず平謝りして許してもらった。

 状況を改めて説明すると、オークスウイークに突入したての「dodo馬券」で扱ったハギノピリナの記事で、師を“天才”と称した。クレジットは「特捜班」になっていたのだが、その内容から担当の当方だとバレバレ。おそらく師は気恥ずかしかっただけなのだろうが…。このハギノピリナが16番人気ながら3着に好走したことで、オークス翌週には「“結果的に”いい記事を書いていただいて良かったです」とお褒め?の言葉をいただき、すべてが丸く収まった次第だ。というわけで今回は「天才から天才へーー」を話題に取り上げることにした。

 ウオッカをはじめ数々の名馬を育て上げた角居調教師が、定年を待たずして今年2月いっぱいで引退したのはご存じの通りだが、そのラストウイークの管理馬の出走はワイドソロモン1頭だけだった。これは自身の管理馬が他厩舎へと転厩したときにベストの状態で引き継いでほしいと師が願ったからに他ならない。「引退ウイーク=出走ラッシュ」の固定観念を覆す、まさに「世界のスミイ」らしい、実にかっこいい幕引きだった。

「解散前に使おうと思えば使えたはずですが、将来のことを考えて、私のところへ早めに転厩させていただいたんです」(高野調教師)

 エプソムC(13日、東京芝1800メートル)に出走するファルコニアについての話である。角居厩舎から高野厩舎へと転厩したディープインパクト産駒の素質馬は、転厩後2戦2勝と快進撃中だ。

「スタートが決まっていなかったようで。それがレースで不利を招いていることが多い感じもあったのでゲートの駐立は入念に繰り返しました。僕は競馬での出遅れは厩舎の責任と思っている。なのでゲート練習をやりたい人なんですよね」

 スタート難がすべてのリズムを狂わせているのなら、まずはそこを徹底的に改善する。これにより前々走の春日特別は逃げ切り、前走の難波Sは好位からの同着ゴールを可能にした。決して無理をさせず成長を待った天才からバトンを受け取った天才が、ゲートを改善したことでファルコニアを完全本格化へ導いたと言えようか。

シルエットがきれいで本当にいい馬なんですよね。調教では手前も上手に替えてくれているので左回りも問題ない。馬がすごく良くなっている、いいタイミングで重賞に使えますからね。今後を占う意味でも楽しみな一戦です」

 天才から天才へと引き継がれたファルコニアは果たしてどこまで強くなっていくのか。このエプソムCをアッサリとクリアするようなら、その先には天皇賞・秋ジャパンCなどのビッグレースも見えてくる。

(栗東の遠吠え野郎・難波田忠雄)

東京スポーツ

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