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【百万石賞展望】1番人気が勝てない!? 的中のカギは前年のあのレース

  • 2021年06月14日(月) 18時00分
 6月15日(火)に金沢競馬場で第64回百万石賞が実施されます。

 金沢競馬場は中長距離の重賞が多く、百万石賞は春シーズンの王者決定戦という位置づけ。ただし今年は11月3日(水・祝)に金沢競馬場でJBCが開催されるため、通常は11月に実施される北國王冠(例年は2600mですが今年は2000m)が7月25日に行われます。

 いつもの年ならば、このレースのあとの中長距離重賞は、8月下旬または9月上旬に行われるイヌワシ賞(地方全国交流・2000m)まで空きますから、その点を含めて有力馬を抱える各陣営は検討していることでしょう。

 百万石賞には12頭が出走予定。そのなかではハクサンアマゾネスが大きな注目を集めるでしょう。金沢競馬場では13戦して3着内率100%、全成績を見ても3着を外したのは今年3月のエンプレス杯(7着)だけという実力馬です。

 しかし百万石賞は、波乱の歴史があるレース。長らく実施されてきた2300mから2100mに距離が短縮された過去5年、単勝1番人気馬は勝ち星ゼロで、2着と3着が1回ずつという結果です。

 代わりに好走例が多いのが、6〜7番人気の支持だった馬。過去5年とも、8番人気以下で3着以内に入った馬はいませんから、その点を考慮して予想を組み立てる手はありそうです。

 勝利を狙う候補の一頭が、エイシンレーザーJRAのダートで2勝を挙げ、その後は園田競馬場で2勝。今年は金沢で春を迎え、その初戦を勝利。続く2戦は重賞で連続2着ですが、堅実に差を詰めてくる脚は長距離向きと考えていいでしょう。

 もう1頭が同じ佐藤茂厩舎トウショウデュエル。昨年の百万石賞は最後方から大マクリを見せて2着に食い込みました。そして12月の中日杯(2000m)でも2着。今シーズン初戦は4着でしたが、その後の重賞は2戦連続で3着と上々ですから、今年も差し脚が届く可能性がありそうです。

 現在、4戦連続で連対中のファストフラッシュにも要注目。昨年は百万石賞を含む重賞に5回出走して、5回とも4着または5着でしたが、最近2戦は重賞で2着、1着。母の全弟はジャパンダートダービーを制したカゼノコで、近親には活躍馬が多数。母系に息づく晩成の血が騒ぎ始めているところかもしれません。

 そのファストフラッシュが該当しているデータが「過去5年とも、前年の中日杯で4着以下だった馬が百万石賞で“1頭だけ”連対している」という件。今年はほかに、ティモシーブルーサノサマーが該当しています。ティモシーブルーは一昨年の優勝馬。サノサマーは昨年のこのレースで4着でしたが、JRA所属時に2100m以上で3勝を挙げています。

 上位人気の馬以外にも注意を払いたい百万石賞。発走時刻は昨年よりも遅い、午後5時45分です!

(文:浅野靖典)

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