第57回
関東オークス・交流GIIが6月16日に、
川崎競馬場の2100mで行われる。勝ち馬は8年連続で
JRA勢と優勢だが、12年に船橋の
アスカリーブルが優勝し、昨年は2着に船橋の
アクアリーブル、19年は浦和の
トーセンガーネットが3着。18年は地元川崎の
ゴールドパテックが2着、3着は大井の
クレイジーアクセルだったように、過去10年で地方馬は2着4回、3着6回と活躍している。
今年の地方勢で注目なのは、南関牝馬2冠を達成した浦和所属の
ケラススヴィア。2冠目の
東京プリンセス賞では、大外枠からスタートダッシュを決めて先頭に立ち、道中ではさらにスピードアップ。直線でも勢いはそのままで、さらに後続を引き離して7馬身差で圧勝という驚きの内容だった。レース後、
森泰斗騎手は「駆けっこが得意で、とにかく脚が速いです。彼女なら中央馬が相手でもと、思わせる力があります」と絶賛している。9年ぶりの南関馬Vなるか―。
もちろん、中央勢も実力派そろい。名手・
武豊を背に参戦する
ウェルドーンはデビュー2戦目からダートを主戦場にしており、目下2連勝と好調。前走はリステッドの鳳雛Sに参戦し、並み居る牡馬を切って捨て3馬身差で圧勝している。初の交流戦で初距離と課題は多いが、今回は牝馬同士。優勝候補の1頭だ。
リフレイムは前走の青竜Sで6着となり「初のダート戦でしたが、しっかり走れることが分かりました」と黒岩調教師。ここに向けては、「使ってきているので仕上げやすかったですね。フィジカル面は整っています」と態勢は万全。後方からの競馬で結果を出してきたので、「小回り向きかというとどうかですが、距離は問題ありません」と、トレーナーは初重賞制覇に意欲を燃やしている。
ダート転向後は3戦2勝と才能を開花させた
ベルヴォーグも怖い。前走はスタート案外で後方3番手からとなったが、直線で外から鋭く脚を伸ばして一気に前をゴボウ抜き。ハナ差で勝利するという豪快な内容で2勝目を挙げた。これまでの先行策から、新たな一面を見せたのは収穫。天才肌の少女が、初の交流戦で、どんな走りを見せるか。
また、
兵庫チャンピオンシップで3着の
ランスオブアース、
東京プリンセス賞で2着の
ディアリッキー、前走の
カサブランカオープンを勝って勢いのある
ウワサノシブコ、地元川崎から参戦する
スセリヒメなども侮れない。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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