今夜の門別は「
ダービーナイト」。メイン(最終)12Rで第49回
北海優駿(ダービー)H1(2000m外回り、JBC協会協賛
ルヴァンスレーヴ賞。発走20時40分)が行われます。
一冠め「
北斗盃H2」を快勝した昨秋の「
JBC2歳優駿JpnIII」勝ち馬
ラッキードリームを筆頭に、
北斗盃上位入線の2着リーチ、4着
オタクインパクト、5着
テイクアターンが揃って出走。“掲示板”確保組では唯一、3着に踏ん張った昨秋の
エーデルワイス賞JpnIII勝ち馬にしてNAR
グランプリ2020「2歳最優秀牝馬」
ソロユニットが出走してきませんでしたが、同馬は実績から「1200m」付近がベスト距離だろうと思われますし、牝馬ということもあって別路線に進路をとったのは当然なのかもしれません。
ともあれ、
北斗盃H2上位の牡馬陣が揃って駒を進めてきたことで、8頭の少頭数ながら中身の濃い攻防が見られそうな今夜の「第49回
北海優駿(ダービー)H1」と言えるでしょう。
中でも注目は、
北斗盃H2の内回り1600mから今回、外回りの2000mへと全く特性の異なるコースへと変わる中で、
北斗盃1、2着の
林和弘厩舎勢=
ラッキードリーム&リーチが、再びワンツーフィニッシュを決められるかどうかでしょう。
昨秋この外回り(1800m)の
JBC2歳優駿JpnIIIで息の長い末脚を繰り出し、2着
トランセンデンス(南関東3歳一冠め「
羽田盃SI」優勝)以下を抑え込んだ
ラッキードリームについては、林和師が
北斗盃H2のレース前に「外回りの方が間違いなく良い馬。ダービーの方がコースからして、より走れると思いますよ」と語っていた通り、「さらなる前進」の期待こそあれ「後退」の不安はないに等しい、と言っても良さそう。
一方のリーチは、実績面で昨秋遠征の
鎌倉記念SII(川崎1500m)や地元の
イノセントカップ(1200m外回り)勝ちから、マイル辺りまでが良さそうといった見方になりがちなんでしょうが、レースぶりから判断する限りは道中行きたがって折り合いを欠くようなタイプには映らず、2000mへの距離延長でも淡々とした流れで息が入るようなら対応できる可能性は低くないでしょう。
少頭数でもありますし、道中めまぐるしく各馬のポジションが入れ替わるような展開は想像しづらい顔ぶれだけに、ここは落ち着いた流れから
北斗盃1、2着の
ラッキードリーム&リーチが再び力の込もった追い比べを見せてくれる可能性が高いのではないでしょうか。
最も伸びしろが大きそうなのは、青森産の
ウインバリアシオン産駒・
オタクインパクトでしょう。昨秋の
JBC2歳優駿JpnIIIでも、3〜4コーナーで力強く外を押し上げて行き、一瞬でも見せ場を作ったのは印象的でした。外回り2000mへの距離延長は間違いなくプラスでしょうから、
北斗盃で先着された上記2頭との差をどこまで詰められるのか、はたまた逆転してみせるのか。その走りに注目してみたいと思います。
「第49回
北海優駿(ダービー)H1」は20時40分、ゲートインです。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)