上半期を締めくくる牝馬限定重賞。別定重量戦として創設されたが、06年の阪神競馬場改修にともない、ハンデ戦として生まれ変わった。シーズン末期の牝馬限定ハンデ戦。それだけで荒れる雰囲気漂うが、過去10年間で1〜3番人気馬は4勝2着3回3着3回と波乱傾向。6番人気以下が6勝で、トップハンデ馬は1勝2着2回と苦戦傾向だ。
◎
イズジョーノキセキは、昨年の
忘れな草賞2着馬。当時、勝ったのが後に
オークスで3着の
ウインマイティーだったのだから、価値が高い。このレースを含めて阪神競馬場では8戦して2勝2着3回3着1回。前走の京橋Sは後方インで脚をため、メンバー最速の末脚で勝ち馬を追い詰めた。
阪神コースの2勝はいずれも外回りだが、本来はもう少し前のポジションで競馬ができるはず。とはいえ、内回りコースは3戦して2着2回3着1回。若い
西村淳也騎手の手綱さばきにも注目したい。
〇
ソフトフルートは
シドニートロフィー優勝馬。昨年秋は
秋華賞3着、
エリザベス女王杯6着だから非凡な能力を秘めている。前々走は休み明けだったにも関わらず、大きく体重を減らして見せ場を作った程度に終わったが、この馬には時計が速すぎたのかもしれない。体を戻した前走はこの馬らしい末脚で完勝しており、当時から斤量1キロ減の54キロならチャンスだ。
▲
アンドラステは昨年の
ターコイズS2着で、
関屋記念3着。今回は、その
ターコイズS以来の競馬となるが、大きく崩れたのは大きな不利が重なった昨秋の
京成杯AHのみ。久しぶりのぶん、若干割り引いたが、条件戦時代とはいえ休み明けは2戦2勝。55キロは問題なく、期待できそうだ。
トップハンデながらも3歳時に新馬戦と重賞を連勝する離れ業をやってのけた△
アブレイズ。前走の
福島牝馬Sで復活の兆しを見せた
シンザン記念優勝馬△
サンクテュエール。
紫苑S優勝馬△
パッシングスルーと、最後に51キロなら侮れない存在になるかもしれない△
クラヴェルの名前をあげておきたい。