先週24日(木)に行われた“日本一早い2歳重賞”「第46回
栄冠賞H2/1200m外回り。JBC協会協賛
モズアスコット賞」は、レース前から云われていた通り非常にハイレベルな一戦となりました。
先手主張の4番人気
ラブミードール(父
コパノリッキー)を1番人気
シャルフジン(
父ヘニーヒューズ)ががっちりマーク。大外から好発決めた3番人気
プライルード(父
ラブリーデイ)が絶好の手応えで外から並び掛け、直線半ばまでは3頭の熾烈な追い比べ。最内
ラブミードールの脚が鈍り、ノーザンファーム育成馬のワンツー決着かと思ったところ、4角4,5番手からグイグイ伸びて2頭の間を突き抜けた
モーニングショー(
父シニスターミニスター)が「2019年生まれ世代」最初の重賞勝ち馬となりました。
その勝ち時計「1分12秒7(稍重)」は、門別1200mに舞台が移って以降の13年間でなんと最速タイ(2015年の第40回。この時も馬場状態は稍重)の優秀さ。同年の優勝馬
タイニーダンサー(
父サウスヴィグラス)はその後、牝馬ながら「
エーデルワイス賞JpnIII」「
北海道2歳優駿JpnIII」「
関東オークスJpnII」とダート
グレード競走を3つも制し、NAR
グランプリ2015「2歳最優秀牝馬」にも輝いた逸材だったわけですが、それと全くの同タイムで快勝した
モーニングショーが今後、どのような活躍の軌跡を描いていくのか本当に楽しみでなりません。
優勝した同馬のみならず、4角で
モーニングショーより一足はやく動き出し、直線も大外から3着に届いた
レディーアーサーまで含めた上位4頭は、次位の5着
リコーヴィクターまで3馬身の差が開いたことからも、現時点で少なくとも「短距離」の枠内では全国の2歳戦線をリードしていける好素材と評することができるのでしょう。
それだけでなく、11着
デシジョンの走破タイム(1分14秒7)辺りまでは、例年の水準なら勝ち負けに食い込んでいて不思議ない時計。もちろん、果敢に先行してレースを進めた上位入線馬に“引っ張られて出せた時計”という面もあるのかもしれませんが、そうだったとしても今年の「
栄冠賞」が滅多に見られない超ハイレベルの戦いであり、下位に敗れてしまった各馬についても「今後の活躍を大いに見込める素質馬ぞろい」という評価はまったく揺るがないはずです。
手前味噌で申し訳ありませんが、当欄では5月26日付で「【門別競馬情報】期待馬が続々勝ち上がり!日本一早い2歳重賞「
栄冠賞H2」まであと1ヵ月、特に注目の5頭をピックアップしてみました」
(詳しくはコチラ)との記事を掲載。結果1着の
モーニングショーはじめ、2着
プライルード、4着
シャルフジン、8着
ラブミードールをご紹介できていたので(もう一頭ピックアップした
ベターザンエヴァーは不出走)、正直ホッとするゴール前となりました。
今シーズンも、これら「強い2歳馬」たちが連日のように“将来への楽しみ”を示してくれているわけですが、歴戦の古馬勢も熱いレースを展開してくれています。きょう30日のメイン(最終)11RはJBC協会協賛のオープン特別「
ルーラーシップ・プレミアム/A1級・1200m外回り」。昨年最終日の準メインまで格を上げた地元短距離王決定戦「道営ス
プリントH1」を、C2戦を勝ち上がったばかりの“飛び級挑戦”で道中最後方からぶっこ抜いた
ジャスパーシャインを筆頭に、全18勝をこの門別1200mで挙げている
ソルサリエンテ、今季転入から上位争いに食い込んでいる
ダノンチャンス、
フクノグリュック、
マリノエクスプレスらが出走。見方によっては、ある程度、買い目を絞り込みやすい組合せとも言えそうで、「レースを楽しみ馬券を当てる!」競馬の王道的楽しみ方も満喫できそうに感じられる一戦です。
発走は20時35分で、門別「11R」です。お間違えなく!
(文:ひだか応援隊)