スマートフォン版へ

【CBC賞】小倉開催は歓迎!アウィルアウェイ今回は“必勝だるま”/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年07月01日(木) 21時10分
 今年のCBC賞(7月4日、小倉芝1200メートル)は京都競馬場の改修工事に伴った変則日程の影響で小倉で行われるが、例年の中京での開催とは様相がガラリ一変している。オープンの芝1200メートル戦は6月に函館スプリントS(13日)、TVh賞(26日)の2鞍、7月には4日にCBC賞、18日には福島テレビオープンがあって、わずか1か月間に4競走も組まれている。

 必然的に出走馬がバラけてしまう上に、例年の中京なら出走してくる関東馬が、小倉開催になって長距離輸送(美浦から小倉競馬場まで約18時間)を嫌って出走馬はゼロ。メンバーも手薄で、3歳勢のヨカヨカピクシーナイトが人気の中心になるほど。来年は番組の見直しがありそうだが…。

 この状況を読み切って早い段階から、ここに照準を合わせていたのがアウィルアウェイ陣営だ。春競馬のオーシャンS(12着)、高松宮記念(16着)は見せ場すらないレースが続いた。

「年齢的なもので動けなくなっているのかなと感じていたけど、今思うと調教の時計が出ていなかったように、体調がもうひとつでしたね」と高野調教師は敗因を、こう振り返る。

 実際、高野厩舎はキャンターで坂路1本を駆け上がった後の2本目に本追い切りを行うことが多いが、前走の高松宮記念の最終追い切りの時計は一杯に追われて4ハロン54.6-13.0秒。モニター越しに見ていても最後は明らかに止まっていた。

 同馬が坂路で一杯に追われてラスト1ハロン13秒台だったのは、2走前のオーシャンSでの4ハロン54.2-13.0秒と前走の高松宮記念の2回だけ。これだけ動かなかったのは今春の2戦のみで、コンディション自体に問題があったのは間違いない。

「春先は毛ヅヤがクスんでいたけど、今はピカピカですからね。牧場であまりにも体が大きくなりすぎたので早めに帰厩して調整していてプラス体重でも動けると思う。だるまのようだけど体調の良さは感じます」と、トレーナーは今の丸々とした馬体を「だるま」と表現する。

 1週前追いは坂路4ハロン54.8-12.1秒で、春2戦とは明らかに異なる動き、筋肉の張りが戻ってきた。

 しかも、例年と違って舞台は小倉。「中京はどうも相性が良くない」と語るように、3歳時に挑戦したCBC賞はドボドボの不良馬場で惨敗、昨年の高松宮記念は11着大敗、そして今年は体調不良に加えてスタートでつまずいて16着…。中京は鬼門の舞台だけに小倉で行われるのは大歓迎だ。

 番組過多で実力馬が分散し、鬼門の中京ではなく小倉での開催。開幕週の馬場とはいえ、頭数も落ち着いて、さばきやすいだけに、まさに今回は“必勝だるま”になって転ばないだろう。

(栗東の火ダルマ野郎・難波田忠雄)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す