先週から開催が福島・小倉・函館となった夏競馬。梅雨の真最中ということもあって、函館競馬場以外は土日共に雨が降ったり止んだりの連続でしたが、小倉競馬場では、芝で高時計が連発。とくに
CBC賞(小倉芝1200m)では1着
ファストフォースが1分06秒0という驚異的タイムでの走破。この先、さらにどんなタイムが飛び出すのかも楽しみです。
さて今週の重賞は、小倉で
プロキオンS(GIII・小倉ダート1700m)、福島では
七夕賞(GIII・福島・芝2000m)が行われます。その中からハンデ戦の
七夕賞で、
AI競馬予想が弾き出した激走注目馬を紹介します。
現在、出走予定は17頭。すんなり人気順を判断できない混戦メンバーとなりそうです。人気上位になりそうな候補は、前走の
鳴尾記念で2着の
ショウナンバルディ、同レース7着
クラージュゲリエ。昨年の覇者で前走
大阪杯11着からの休み明けとなる
クレッシェンドラヴ。前走の
安田記念で5着した
トーラスジェミニ。明け4歳の前進が期待される
ワーケアなどでしょうか。
まだ枠順や当日の馬場状態予測を反映されていないものとなりますが、その中でnetkeibaAIが導き出した激走注目馬は、
ワンダープチュック(牡7・栗東・河内厩舎)でした。
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昨年9月に新潟で長岡S(芝1600m)を7番人気で勝ち、その後は10月の
毎日王冠で8着、11月の
カシオペアS(L)で9着、今年に入って休み明け5月のメイSで4着、前走の
エプソムCで8着という実績。オープンクラスではなかなか上位に食い込めていません。
ただし掲示板外に沈んでいるレースは、出遅れの不利もありますが、前走
エプソムC以外はいずれもスロー前残りの展開が大きな敗因。それでもメイSでは0.3秒差、
カシオペアSでは0.5秒差と差を詰めています。また出遅れずにスムーズな競馬ができる時は好走の確率が高く、今回も出遅れグセがでなければ上位争いの可能性はかなり高まるはず。
福島競馬場は過去2戦して、オープンと3勝クラスで2着2回と好相性のコース。長く良い脚を出すというより、一瞬のキレ脚を活かせるタイプで、札幌や函館の遠征はいままでありませんが、同じ直線が短い小回りの小倉でも1戦して2着と、凡走が一度もありません。
また今回の鞍上は、過去2走の田辺騎手から津村騎手に乗り替わりが予定されています。津村騎手は過去10年の芝のGIII戦で複勝回収値が98円と高めで、先週日曜の
ラジオNIKKEI賞でも11人気の
ワールドリバイバルを2着にもってきているように、この結果を含めなくても福島のGIII戦に限ると、過去10年で[1-2-1-12]、複勝回収値219円と妙味度の高い騎手である点もポイントでしょう。
さらに月曜時点での予想には、天候の
ファクターは考慮されていませんが、キャリア5勝のうち3勝は道悪で挙げたもの。現時点で週末の福島は雨の予報で、雨で馬場が渋ればこの馬には大きなプラスです。
あとは調教の時計、枠順、馬場状態など、総合要素を加えての最終決定となりますが、馬券の検討材料のひとつにAI
ジャッジを参考にしてみるのはいかがでしょうか。