前週の更新で取り上げた
ニシノレバンテが7月4日の福島6Rでデビュー勝ちを飾り、新種牡馬
イスラボニータの産駒は
JRA初勝利となった(3日の6Rを逃げ切った
イチネンエーグミの父
ポアゾンブラックの産駒も初勝利)。
これまで
ドレフォン、
シルバーステート、
アメリカンペイトリオット、
ロゴタイプと新種牡馬の産駒が結果を出してきており、外国産馬では
Gun Runnerの初年度産駒も
グランアプロウソが札幌でデビュー勝ち。この先も注目していきたい。
今週の福島では
ディープインパクト産駒の評判馬がスタンバイしており、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。
【7月10日(土) 福島芝1800m】
◆
コリエンテス(牡、
父ディープインパクト、
母イスパニダ、美浦・
堀宣行厩舎)
母はアルゼンチンの1000ギニーを勝っており、本馬が初仔になる。
ゲート試験は6月2日に合格し、在厩のまま調教の本数を積み重ねてきた。先週の追い切りは実戦でも騎乗予定の
戸崎圭太騎手を背にウッドチップコースで3頭併せ。実戦を想定し、年長馬2頭の間に入れる形で負荷をかけた。
鞍上は「背中の感触はいいですね。まだ周りを気にしたりするようなところがあるけど、長めの距離が合うと思います」と
ジャッジしている。まだまだ成長の余地を残しているようだが、スピードに乗ってからのフォームなどは好印象。まずは初戦の走りに注目だ。
◆
モンタナアゲート(牡、
父ダイワメジャー、
母カリスペル、美浦・
和田正一郎厩舎)
伯父に
Mamool(独G1・2勝)いとこに
シャケトラ(
日経賞、
AJCC、
阪神大賞典)がいる。大型馬。
4月にゲート試験を合格しており、その後はノーザンファーム天栄で乗り込まれてきた。再入厩後は順調に追い切りを重ねており、ひと追い毎に時計を詰めている。
ダイワメジャー産駒の大型馬だが、落ち着いた気性で中距離にも対応しそうなタイプだ。
鞍上は
津村明秀騎手を予定している。
【7月11日(日) 福島芝2000m】
◆
サトノギベオン(牡、父
キズナ、
母フルボイス、美浦・
戸田博文厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は7920万円。伯父に
トーセンジョーダン(
天皇賞・秋)、
トーセンホマレボシ(
京都新聞杯)、いとこに
トーセンスターダム、(豪G1・エミレーツS)、
センテリュオ(
オールカマー)がいる。
ゲート試験に合格後も在厩で乗り込み、じっくりと併せ馬の本数を積んできた。「十分に乗り込んできたし、気性的にもコントロールは利く。距離はあったほうが良さそうです」と斎藤調教助手。
鞍上は
岩田望来騎手を予定している。
【7月11日(日) 函館芝1800m】
◆
ヒシアラカン(牡、父
エピファネイア、
母アソルータ、美浦・
堀宣行厩舎)
2019年のセレクトセールに上場され、取引価格は3888万円。
バレークイーン(3代母)の一族になり、
フサイチコンコルド(ダービー)、
アンライバルド(
皐月賞)、
ヴィクトリー(
皐月賞)などの近親にあたる。
こちらも
コリエンテスと同様、ゲート試験に合格後は在厩して乗り込んだ。年長馬を相手にしっかりと追われており、初戦から動けるだけの態勢は整っている印象だ。
鞍上は
大野拓弥騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)