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【七夕賞】あらゆる条件が好転したロザムール 陣営は立て直しに自信/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年07月08日(木) 20時55分
 先週から開幕した夏の福島開催は2月13日に起きた地震の影響でスタンドなどの修復が完了せず無観客開催となったが、芝コースは緑鮮やかで梅雨時期でも良好なコンディションとなっている。開催自体には全く支障がなく、ファンエリアなどのスタンド修復工事が無事に完了すれば、秋の開催には再びファンの姿が戻ってきそうだ。

 そんな夏の福島開催を最も待ち望んでいたのが、日曜の七夕賞に出走するロザムールだろう。昨秋に取材した際に番頭の飯田助手が「グングン力をつけている」と語っていた通り、昨年12月の常総S(3勝クラス)を勝利しオープン入りすると、年明けの中山金杯では14番人気から4着へと激走。3月の中山牝馬Sでは差し、追い込み勢が上位を占める中で逃げてハナ差2着と大接戦を演じた。続く福島牝馬Sで待望の重賞初制覇を期待していたのだが…。

 前述の通り、地震の影響で福島から新潟競馬場へと開催が変更。それでも目下の充実ぶりならと期待したが、中山金杯中山牝馬Sのレース上がりが35秒0、39秒9に対して、福島牝馬Sは34秒2。新潟外回りコース特有の瞬発力を問われる競馬に対応しきれず13着。それにしてもここまで負けるとは…。そんな疑問を抱いた当方に対し上原調教師は「不良馬場の中山牝馬Sで2着と頑張ったぶんの疲れがあったし、2番手で控えたら気分良く走れなかった」と振り返る。

 立て直した今回は本来のデキにあるかが気になるところだが、飯田助手は「前走後のダメージはないし、戻ってきてからも馬にしなやかさがあって状態はいいよ」と不安を一掃。戦法についても上原調教師は「前走のように流れが落ち着いてしまうと良くないが、つつかれる形なら持ち味を発揮できる。同型との兼ね合いにはなるけど思い切った競馬をしてほしいね」。この言葉を実践する逃げを打つには、やはりコーナー4つの小回り福島コースは最適といえる。

 唯一の不安といえるのが昨年の夏から手綱を取り続けた北村宏がケガでM.デムーロへと乗り替わることだが、飯田助手は「変な癖はないし、並んでからしぶといからミルコとも手が合うと思う。ただ以前は鉄砲玉のようにスタートが速くて労せずハナに行けたけど、今は渋い先行馬になっているから、そのあたりはしっかり伝えておくので大丈夫」と心強い答え。梅雨時期で天候を読むことすら難しいが、あらゆる条件が好転し、渋った馬場も気にしない本馬なら梅雨空を吹き飛ばす走りをしてくれるに違いない。

(美浦の蝸牛野郎・松井中央)

東京スポーツ

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