2日間にわたって開催される「セレクトセール2021」の2日目が13日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われた。
当歳
セッションとなるこの日は230頭が上場され、213頭が落札。売上は109億2300万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、過去最高額の97億8400万円(19年)を大幅に上回った。落札率は92.6%、1頭平均は5128万円。2日間の総売上は225億6100万円で、これも過去最高額205億1600万円(19年)を大きく凌ぐレコードとなった。
1億円を超える高額落札馬は24頭(うち2億超え7頭)。その中でも最高落札額となったのが、「
セルキスの2021」(牡、父
キズナ)。「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が、4億1000万円で落札した。
母セルキスは独GII勝ち馬。半兄に19年
皐月賞2着、
日本ダービー3着の
ヴェロックスがいる。
2番目の高額馬は「
ヤンキーローズの2021」(牡、父
ロードカナロア)。冠名「ダノン」の(株)ダ
ノックスが、3億7000万円で落札した。
母ヤンキーローズは豪GI・2勝。半姉にあたる
ディープインパクト産駒ロムネヤ(デビュー前)は、19年の当歳
セッションにて牝馬最高額の2億1000万円で落札されている。
種牡馬引退により、今年の当歳が最終世代となる
ハーツクライの産駒にも注目が集まった。「
ラヴズオンリーミーの2021」(牡、
父ハーツクライ)は、3番目に高額の2億8000万円でABCマート創業者の三木正浩氏が落札。半兄に16年
ドバイターフ覇者
リアルスティール、半姉に今年のクイーンエリザベス2世CなどGI・2勝の
ラヴズオンリーユーがいる血統。
ハーツクライ産駒は他に2頭上場され、「
シーズアタイガーの2021」(牝、
父ハーツクライ)は金子真人ホールディングス(株)に、「
ラブリーベルナデットの2021」(牡、
父ハーツクライ)はサイバーエージェント社長の藤田晋氏に、いずれも2億円で落札された。「
シーズアタイガーの2021」は本日の牝馬最高額だった。
楽しみな新種牡馬の産駒も多く上場した。17年の
日本ダービー馬
レイデオロの初年度産駒は、1億8000万円の「
モルガナイトの2021」(牡、父
レイデオロ)など億越えが5頭。他にも、19年の米国
年度代表馬ブリックスアンドモルタルの初年度産駒「
ランズエッジの2021」(牡、父
ブリックスアンドモルタル)が1億500万円、16年
有馬記念などGI・2勝
サトノダイヤモンドの産駒「
ポジティブマインドの2021」(牡、父
サトノダイヤモンド)が1億8000万円で落札されている。