「函館2歳S・G3」(17日、函館)
ただの未勝利馬と侮るなかれ。デビューから2戦連続2着の
トーセンヴァンノ(牡2歳、美浦・小桧山)が、函館2歳Sに参戦する。
連闘での格上挑戦だが、決して無謀な策ではない。前走に引き続きコンビを組む
武豊は「前半に少しモタつくから、本当はもう少し距離があった方がいいんだろうけど、前走の伸びは良かった」とチャンスをうかがえば、北田助手も「
武豊さんに“いい競馬だった。いい感触を得られたよ”と言ってもらえたんだ」と楽しみな様子だった。
厩舎は先週の
七夕賞(
トーラスジェミニ)でJRA通算200勝を達成。2週連続重賞Vが懸かる。「今、いいムードで来ている。この流れに乗っていきたいね」と同助手の期待は膨らむばかりだ。「走りだしたらムキになるような面もあるけど、レースではバテたことがない。連闘でも疲労感はないし、頑張ってほしい」と状態にも不安はない。名手を背に、初勝利&重賞タイトルを虎視たんたんと狙っている。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ