18年を除いて毎年1〜2頭の激走馬が出ています。函館開催となる今年も穴馬の好走に注目です。ここでは過去10年の気候成績と洋芝実績を中心に、激走馬を抽出していきます。
過去10年の人気別成績としては、1番人気馬が[5-2-2-1]の連対率は5勝を含む70%、複勝率は90%と信頼度は高い。一方、3〜6番人気は未勝利となっているが7番人気以下馬が[3-3-3-56]。過去10年で激走馬が11頭。昨年は11番人気の
レッドアネモスが勝ち星を挙げている。
注目ポイントは3つ。1つ目は【1.激走馬11頭中6頭が暑〜酷暑で2勝以上】している点。12年に10人気2着となった
ラブフールは[2-2-0-0]。17年に6人気2着の
トーセンビクトリーが[2-1-3-3]、8人気3着の
クインズミラーグロが[2-3-2-2]。さらに昨年11人気1着の
レッドアネモスも[2-0-0-1]と暑〜酷暑を得意としていました。
次に【2.激走馬11頭中5頭が洋芝で連対実績あり】の点。こちらも12年に10人気2着の
ラブフール、13年に8人気2着の
スピードリッパー、14年6人気2着の
アロマティコに、16年11人気3着
ダンツキャンサー、そして19年9人気3着の
カリビアンゴールドの5頭が穴をあけています。
そして【3.激走馬11頭中7頭が重賞芝1800m〜2000mで連対または激走実績あり】という点。たとえば11年に10人気2着の
コスモネモシンは同年の
福島牝馬Sで5人気2着に好走していましたし、14年に6人気2着の
アロマティコは12年の
秋華賞で6人気3着に好走していました。さらに16年9人気1着の
マコトブリジャールや、17年6人気2着の
トーセンビクトリー、8人気3着の
クインズミラーグロも当てはまります。
【良馬場プラス25℃以上の夏日の気候をふまえた注目馬は?】
以上の3点をふまえた上で激走注目馬として浮上する1頭目が、
シャムロックヒル。暑で3勝を挙げ、その内2勝が洋芝での実績。さらに前走
マーメイドSは10人気1着と激走しています。
次に
イカット。まず暑〜酷暑で[2-0-1-0]と優秀です。そして洋芝も[3-0-1-1]と掲示板外なしの安定した成績を出しています。
最後に
フェアリーポルカ。重賞芝1800mで2勝しており、酷暑+重賞芝2000mで連対実績もあります。昨年の
クイーンSでは2人気6着に敗戦しているものの、勝ち馬との差はわずか0.2秒。ダート経験も函館にあいそうです。
(文/三宅誠)