競馬は、今週も引き続きオリンピック開催中仕様の新潟&函館の2場開催。
平地重賞は日曜日・函館の
クイーンS(GIII・芝1800m・牝馬限定)ひとつだけとなる。
若干心配されたのは、北海道地方の記録的な高温状態。週間天気予報によると、函館は30度を超える蒸し暑い状態が続いた様子…。暑さから逃れるために北海道遠征しているという馬もいるはずで、当日のデキや調子にはじゅうぶん気を付けて馬券を買いたい。
さて、今年の
クイーンSが、例年と大きく違うのは開催場所。時期としては変わらないものの、例年の札幌ではなく函館開催となるわけだ。
洋芝の小回りコースなので大きな変化はないと考えてもいいのかもしれないが、やはり札幌芝よりは若干時計がかかるのが函館芝コース。近年データがどこまで通用するかはわからないが、今週も的中に向けてデータからのアプローチをしていこう。
1.1番人気は高確率で好走するレース?
毎年、1番人気馬はわりと好走しているイメージのあるレース。過去10年で1番人気は5勝、2着2回、3着2回という成績。馬券圏内90パーセントキープ状態で、確かによく馬券に絡んでいる。しかも前走
ヴィクトリアマイルからの1番人気馬というのが6頭もいる。前走着順は関係なし。前走
ヴィクトリアマイルからの1番人気馬は、3連複・3連単馬券には入れておくべきだろう。今年は
マジックキャッスルが1番人気になりそうだが…。
2.馬券圏内には1頭人気薄が入る?
昨年(14頭立て)は馬連万馬券&3連単15万円台と、過去10年のなかでも一二を争うほど荒れた年。理由は11番人気だった
レッドアネモスが1着になったからである。
それでも2着には4番人気
ビーチサンバと3着1番人気
スカーレットカラーと、人気上位馬はそれなりに健闘していた。しかしその上位2頭を軸に馬券を買っていたとしても、1頭の人気薄馬を馬券に入れなければハズレとなってしまったのだ。
クイーンSでは、この傾向がわりと強く、毎年7番人気以降の馬がけっこう絡んでいる。流すならば薄めまでキッチリ流したほうが正解に近づくのかも…。
3.3歳馬がいない今年は?
過去10年では3歳馬が3勝している。ただ今年は3歳勢の出走がなく、すべて4歳と5歳だけのレースになった。
過去4歳勢で馬券圏内になっているのは12頭いる。そのなかで前走
ヴィクトリアマイルもしくは
マーメイドSだった馬が10頭と大多数なのだ。例外は、18年1着の
ディアドラ(前走
ドバイターフ3着)と、11年3着の
アニメイトバイオ(前走
七夕賞3着)だけ。
4歳勢は前走
ヴィクトリアマイル、もしくは
マーメイドS出走組が有力となる。
対して5歳勢も過去10年で、馬券圏内は12頭。ただ前走傾向はバラバラ…。それでもやはり前走
ヴィクトリアマイルと
マーメイドS組が優勢だ。
4.人気薄激走に「傾向」があった?
人気薄馬でどれがくるのか?それがわかるならば、そんなに楽な話はない。
クイーンSでは過去10年で、7番人気以降で馬券になった馬が9頭いる。その傾向を絞りたいところだが、確かにそれは無理筋だ。
しかしひとつだけ「それっぽい」傾向を見つけた。 11年10番人気2着
コスモネモシン、12年10番人気2着
ラブフール、15年7番人気1着
メイショウスザンナ、19年9番人気3着
カリビアンゴールド。この4頭に共通することがひとつだけある。それはいずれも「大外」だったということだ。
加えて、昨年11番人気1着だった
レッドアネモスは「最内」。いずれも極端な枠順が功を奏したのかもしれない。今年の
クイーンSも大外か最内に入った馬に注目しておきたい。
(netkeiba編集部)