「
関屋記念・G3」(15日、新潟)
主役は3歳牝馬だ。NHKマイルC2着の
ソングラインが、初タイトル奪取の時を迎えた。美浦Wでの最終リハはラスト1F11秒5の切れ味を発揮。調教パートナーを楽々と突き放し、好調をアピールした。文句なしの態勢で古馬斬りにチャレンジする。
進化が止まらない。3歳牝馬の
ソングラインが11日、力強い蹄音を響かせながら美浦Wを疾走した。
最終追い切りは併せ馬。直線に入り、外ラチ沿いを走る
ヒイロメープル(4歳2勝クラス)の内から馬体を並べる。手応えは対照的。目いっぱいに追われる僚馬を尻目に、手綱は持ったままで一直線に伸びた。楽々と2馬身半突き抜け、5F67秒9-37秒8-11秒5を刻み込んだ。林師は「ここ2週と同様にいい動き。フィジカル面は一段と大人になっているし、メンタル面も成長しています」と充実ぶりを強調した。
前走のNHKマイルCは2着に惜敗。ゴール前でわずかに内へモタれたのが痛恨だった。今回は前回見せた甘さを解消すべく、手前をスムーズに変換できるようにすることを、夏休みのテーマに掲げた。「牧場とも連携しながら重点的に取り組み、人の扶助に対する従順さや体幹を鍛えてきました。まだ完成されたわけではないですが、心技体ともに一段階成長した印象です」。指揮官の狙い通り、春よりパワーアップした姿を見せられる。
3歳牝馬は51キロでの出走。古馬と初対戦になるが、斤量を生かして優位に立ち回れるのは間違いない。「左回りのマイルは東京で実績(2戦2連対)がありますし、輸送も中京と阪神で経験済み。51キロで乗っていただく池添騎手のお気持ちに応えられるような状態でお渡ししたいですね」。秋の大舞台に向けて、まずは初タイトル奪取へ。真夏の越後で
ニューヒロイン誕生を告げる。
提供:デイリースポーツ