8月29日(日)に新潟競馬場で行われる第41回
新潟2歳ステークス(GIII)に登録している
クレイドル(牝2、美浦・
黒岩陽一厩舎)について、追い切り後の
黒岩陽一調教師のコメントは以下の通り。
(前走の新馬戦1着を振り返って)
「気持ちが高ぶり過ぎる傾向があったので、その点は実戦に行って心配はしていました。
落ち着いた状態で臨めて、力みがなくリズム良く追走できていました。そんな中でしっかりと自分で良いポジションを取って、最後までジョッキーに促されて走り切ってくれたことには安心しました。
初めてしっかり追われて、すぐに反応できなかった面があったようなので、その点でも勝ち切ってくれたことは良かったです。まだこれから反応する余地があったので、僅差ではありましたが、強い勝ち方だったと思います。
近年、東京の新馬戦はレベルが高いですし、今回の新馬戦も相手が強かったと思いますが。その中で力勝負になるコースで強い評判馬を相手に勝てたことは、すごく良かったと思います」
(デビュー前と後で印象の違いは?)
「デビュー前は少し気持ちの高ぶりが心配材料で、背中に力が入って全身を使えないような走りになる時がありました。
レースを使った後でも、今回は20キロぐらい増えて帰ってきて、気持ちもむしろ少し穏やかになっているぐらいで、体にも気持ちにも余裕がある状態で成長を感じることができました」
(前走後の調整について)
「レース後は一旦、ノーザンファーム天栄で様子を見ていただきました。回復状況が良く、こちらには20キロほど増えた状態で戻ってきてくれました。
デビュー前のイメージとしては、気持ちも乗りやすくて早熟っぽいイメージがあったのですが、体も増えましたし、気持ちにも体にも余裕があるので、良い意味でイメージを裏切ってくれたというか、しっかり成長してくれて、楽しみな状態でした」
(調教過程を振り返って)
「毎週追い切りを重ねてきている中で、先週の水曜日が1週前追い切りにあたるのですが、その後も気持ちも体も両面に余裕がありました。これならまだまだ乗り進めていいなと思って、金曜日に15-15、日曜日にもしっかり併せ馬をしました。体も気持ちもすごく
フィットしてきていると思います。
先週の日曜日までにしっかりと濃い内容の調教を重ねてくることができたので、(今日は)動きを再確認する意図で、あまり強い内容にはしたくありませんでした。気負いもなく、体をしっかり使って動けていました。時計的には66秒ぐらいで、しっかりした内容でしたが、やればいくらでも動くような余力のある動きだったので、内容にはとても満足しています」
(今回のレースに向けて)
「東京のマイル戦もそうですが、新潟のマイル戦は広くて力勝負になるコースだと思いますし、ごまかしも効かないと思います。新馬を勝ち上がってきた強い相手になりますが、どんな競馬ができるか非常に楽しみです。
やはり勝ってきた馬は強いですし、
クレイドル自身も良い勝ち方ではありましたが、成長した現状でどれくらいの力勝負ができるか楽しみです。
2戦目に臨むにあたって、気持ちが高ぶらなければいいなと思うのですが、上手な位置で立ち回ってくれるのではないかと思っています。
新馬を力強く勝ってくれましたが、その後もしっかり成長してくれています。また強い相手でも良い競馬をしてくれると思います。応援のほどよろしくお願いします」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI