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【小倉サマージャンプ】コウキチョウサン 暮れの大舞台で偉大な兄オジュウチョウサンと初対決へ/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年08月26日(木) 18時01分
 東京2020オリンピックでは兄妹で金メダリストに輝いた阿部一二三・詩が話題になったが、ブラッドスポーツの一面を持つ競馬では「兄弟姉妹」という血統面は人間界以上に重要な要素。セリや生産界でも大きなウエートを占める部分であり、我々記者にとっては調教などで強調材料はなくても「○○の弟」というだけで原稿にできる便利なキーワード(笑い)でもある。

 まあ、馬にとっては偉大な兄だろうが賢弟だろうが、おそらく知るすべもなく、「○○の弟妹」だからというプレッシャーは人間サイドだけのものだろうが…。とにもかくにも今週の競馬にも“兄姉の背を追う”馬たちがスタンバイしている。

 土曜(28日)小倉のJ・GIII小倉サマージャンプに出走するコウキチョウサンは歴史的障害王者オジュウチョウサンの全弟。兄の背中は偉大すぎるが、経験を積みつつ徐々に力をつけてきた。

「襷やバンケットのあるコースは得意だし、前走(障害OP5着)もここを見据えて小倉を使いました。ここ目標に順調ですね」と兄も管理する和田郎調教師は期待を寄せる。主戦・石神が小倉に滞在して調教をつけるなど勝負モードだ。重賞初Vを決め、暮れの大舞台・中山大障害で偉大すぎる兄との初対決なるかに注目だ。

 さらに新潟2歳S。重賞クラスだけあってか活躍馬の弟妹は多いが、当方が注目したいのはクレイドル。ひとつ上の兄ステラヴェローチェは不良馬場のサウジアラビアRCで重賞初Vしたと思えば、高速決着の朝日杯FSで2着。距離未知数だった皐月賞→ダービーでも連続3着と今年のクラシック戦線でも底知れぬ不気味さを残し、まさに「奥が深い」という表現がピッタリだった。その妹クレイドルに関して黒岩調教師は「予想以上に成長している。早熟傾向かなとも思っていたけど、競馬を経験した後は“奥がある”と感じている」。当方が兄に抱いた「奥深さ」は同じくクレイドルにも当てはまる可能性も。

 競馬の魅力のひとつは血のドラマ。これらの馬たちが見事勝利を収め、兄たちの背中に追い付くための一歩を踏み出せるか注目したい。

(クジラの弟・山口心平)

東京スポーツ

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