「キーンランドC・G3」(29日、札幌)
3番人気の3歳牝馬
レイハリアが、ゴール前の大接戦を制して勝利。前走の葵Sに続く重賞連勝を飾り、
スプリンターズS(10月3日・中山)の優先出走権を獲得した。頭差の2着に7番人気の
エイティーンガール、3着には9番人気の
セイウンコウセイが入った。1番人気に支持された
メイケイエールは7着に敗れた。
またまた3歳牝馬だ。
レイハリアが古馬の壁を鮮やかに突破して2つ目のタイトルをゲット。
オールアットワンス(アイビスSD)、
ソダシ(
札幌記念)、
ヨカヨカ(
北九州記念)と、この夏の重賞を席巻している3歳牝馬勢の勢いを見せつけた。
亀田の好判断が光った。好ダッシュを決めてハナを奪ったが、外から
メイケイエールが上がってくると、先に行かせて3番手の内でじっくり待機。直線に入って前の2頭の外へ出して追いだし、最後も
エイティーンガールの追い上げを頭差で封じた。「外からいい脚で来ていたので、最後は勝ったかどうか分からなかった。がむしゃらに何も考えずに追っていました」と鞍上。ゴールを過ぎてから
ダイアトニック騎乗の池添から勝ったことを告げられ、ようやく重賞Vの歓喜に浸った。
「池添さんに“勝っているぞ”と言われて、うれしさが湧いてきました。スムーズにいかなかったところもあったけど、最後はもうひと踏ん張りしてくれました」とパートナーの頑張りをたたえた。田島師は「途中で
メイケイエールが来たけど、惑わされずに自分のペースで行けたのが良かった。思った通りのレースができました」と満足そうな表情。これでコンビを組んで3戦3勝となった亀田についても、「焦らずに前々で運んでいたし、馬との相性がいいと思う」と高く評価した。
優先出走権を手にした
スプリンターズSへの挑戦に関してトレーナーは「オーナーサイドと相談してから」と明言は避けたが、「まだ成長曲線は上向いていると思うので楽しみです」とG1の大舞台でも好勝負を見込む。4連勝を決めた若き
ヒロインと20歳の若武者のコンビ。この勢いは止まりそうにない。
提供:デイリースポーツ