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2015年の二冠馬ドゥラメンテが死亡、9歳 種牡馬としても活躍の矢先

  • 2021年09月02日(木) 11時40分
 2015年の皐月賞(GI)、日本ダービー(GI)などを制したドゥラメンテ(牡9)が8月31日、急性大腸炎のため死亡した。9月1日にJRAのホームページで発表された。

【社台スタリオンステーション・徳武英介氏のコメント】
「1週間ほど前から右前肢の蹄冠部外傷の治療をしており、良化途中でしたが、前日30日より腸炎の兆候があり、その後急激に悪化してしまいました。今年の種付けシーズンも元気に過ごしていただけに信じられないでいます。

 日本屈指の名牝系出身で日本のチャンピオンサイアー5頭を重ねた名馬の早逝だけに、関係者の皆様、ファンの皆様には大変申し訳なく思っております。

 種牡馬としても頂点を期待されていましたので、残された産駒たちの応援を引き続きお願いいたします。ドゥラメンテの功績に感謝しつつ、心よりご冥福をお祈りいたします」

 ドゥラメンテ父キングカメハメハ母アドマイヤグルーヴ、母の父サンデーサイレンス、母の母エアグルーヴという血統。一口馬主クラブ・サンデーサラブレッドクラブの所属馬で、募集総額は1億円(1口250万円)。

 2014年10月、美浦の堀宣行厩舎の管理馬としてデビュー。新馬戦は2着に敗れたが、続く未勝利戦、セントポーリア賞(500万下)を圧勝。重賞初出走の共同通信杯(GIII)ではリアルスティールの2着となる。

 クラシックの皐月賞からはM.デムーロ騎手が主戦騎手に。その皐月賞では4コーナーで外に膨れながら、直線では先に抜け出したリアルスティールを衝撃的な末脚で差し切り、重賞初制覇をクラシックの大舞台で達成。

 続く日本ダービーも、皐月賞に勝るとも劣らぬ完勝で二冠を達成するが、そののちに骨折。復帰戦は翌年の4歳時までずれ込んだ。

 その復帰戦、ドバイ遠征の前哨戦として出走した中山記念(GII)は勝利したものの、続くドバイシーマクラシック(UAEG1)、宝塚記念(GI)はともに2着。その宝塚記念で故障を発生し、競走能力を喪失。キャリアわずか9戦(5勝)でターフを去ることとなった。

 2017年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。現3歳世代が初年度産駒で、タイトルホルダー弥生賞(GII)を制した。今年で種牡馬生活5年目。大きな期待を集めていた矢先の訃報となった。

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