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【新潟記念予想】なぜか「1番人気」と「牝馬」が成績出ない?穴狙いこそが正攻法の新潟記念を探る!

  • 2021年09月05日(日) 09時35分
 暦は9月に入り、夏競馬はついに最終週へ…。

 新潟&小倉&札幌の3場開催も、いよいよ今週が見納めとなる。

 重賞開催は、土曜日に札幌で札幌2歳S(GIII・芝1800m)。日曜日には小倉で小倉2歳S(GIII・芝1200m)、新潟で新潟記念(GIII・芝2000m)が開催される。今週はこのなかから波乱傾向高い、注目の新潟記念をデータ分析していこう。

 いわゆる猛暑だった夏も今週にはいってからはややレベルダウン。30℃台は当たり前だった気温も少々緩んで、馬も人も過ごしやすくなった。新潟も週中から週末に向けてやや雨の予報あり。例年良馬場で行われることも多い新潟記念だが、今年は稍重〜重馬場になることも想定したほうが良さそうだ。

1.荒れることを前提に予想をしていくレース?

 先週も指摘した通り、夏の重賞は別定戦ならば比較的堅く、ハンデ戦ならば荒れる傾向が強い。今週の新潟記念にしてもハンデによる一戦なので「荒れる」前提でいきたい。

 荒れる、荒れない、の基準としては1番人気が馬券になるかどうか。新潟記念では1番人気は苦戦しており、過去10年でわずか2勝だけ(14年マーティンボロ・18年ブラストワンピース)。そのほかは2着2回でトータル成績は【2-2-0-6】となっている。つまり1番人気は60%の確率で馬券になっていないのだ。

 1番人気も2番人気も馬券圏内に絡まない年は全部で4回。そのうち3回(12年・13年・15年)は上位3頭がすべて6番人気以下という大荒れ状態だった。こうなると3連単はいずれも配当30万円オーバー。腹をくくって大荒れ狙うなら1、2番人気馬消しもあり…?

2.意外なまでに牝馬が弱い?

 ここのところ、重賞といえば「牝馬が強い」という指摘を毎週かなりしてきたように思う。しかし新潟記念に関しては過去10年で牝馬の活躍は意外なまでに少ないのだ。

 馬券になっているのは、なんと13年1着のコスモネモシン(10番人気)ただ1頭だけなのだ。確かにほかの夏重賞と比べると、牝馬の出走自体が少ないという理由はあるにはあるが、それにしても牝馬の活躍は意外なまでに少ないといっていい。

 今年は登録の次点でリアアメリア(牝4・栗東・中内田厩舎)、クラヴェル(牝4・栗東・安田翔厩舎)、パルティアーモ(牝5・美浦・池上厩舎)の3頭がいる。やや人気上位になりそうだが、ここも思い切って軽視するという選択もありそうだ。

3.馬券になる人気薄馬には共通項がある?

 項目1と同じように、この新潟記念での6番人気以下の馬を「人気薄馬」として仮定してみると、全部で17頭が馬券に絡んでいる。つまり30頭中、半数以上が6番人気以下の馬で構成されているということ。

 特に多いのが前走小倉記念組。人気薄のうちでも7頭がそれに当てはまる。あとは函館記念組が2頭、七夕賞組が2頭。人気薄馬を狙うならば、前走ローカル重賞使いを狙うということだろう。しかも着順は不問といった感じもある。前走着順は気にしない方が穴馬券に結びつきやすいということか。

 今年、前走小倉記念組は5着だったショウナンバルディ(牡5・栗東・松下厩舎)だけ。ほかには前走函館記念組がマイネルファンロン(牡6・美浦・手塚厩舎)、トーセンスーリヤ(牡6・美浦・小野厩舎)の2頭。前走七夕賞組がプレシャスブルー(牡7・美浦・相沢厩舎)というメンバー。トーセンスーリヤ以外は人気薄になりそうなので絶好の狙いになる?

4.顕著なデータ傾向はない! 唯一狙いは再好走馬か?

 新潟記念は毎年長い直線勝負がつきもの。特徴としては、馬群はかなり横に広がる叩き合いとなる。昨年の勝ち馬ブラヴァスもそうだったが、3年前のブラストワンピースもまるで新潟だけの芝直線1000m戦のような外目を追い込む豪快なレースになる。

 ならば枠順、ハンデ、脚質の有利不利が出てきてもおかしくない。しかし枠順はわりとフラットな傾向。ハンデも53〜58キロまでまんべんなく馬券になっていて、あえて取り上げるような傾向は出ていない。唯一、脚質としては差し・追い込みのほうが優勢の感じはあるが、逃げ先行勢も残れないというわけではない…。

 唯一、あるとすれば同じ新潟芝2000mで好走している馬は再好走傾向になるということくらい。GIIIのハンデ戦で新潟芝2000mと同じ条件の新潟大賞典もデータに加えると、20年新潟記念3着⇒21年新潟大賞典1着サンレイポケット、19年新潟記念2着⇒20年新潟記念2着ジナンボー、17年新潟大賞典3着⇒18年新潟記念2着メートルダールなど、ほかにもかなりの再好走馬がいる。

 今年、例年の再好走タイプはいない。あるとすれば今年の新潟大賞典で僅差の4着だったトーセンスーリヤくらい。しかしハンデがやや見込まれた感じの57.5キロ。それでも拾っておきたい1頭といえる。
(netkeiba編集部)

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