9月19日、中京競馬場で行われる
ローズS(3歳牝・GII・芝2000m)に出走する
オヌール(牝3、栗東・
友道康夫厩舎)。
同馬は
父ディープインパクト、
母アヴニールセルタン、その父
Le Havreという血統。通算成績は3戦2勝。
父ディープインパクトは、2005年に無敗で牡馬クラシック3冠を制覇。以降、4歳で
天皇賞・春、
宝塚記念、
ジャパンC、
有馬記念を勝利し、通算GI・7勝を挙げた日本競馬史上、最高の競走馬だったことは言わずもがな、種牡馬としても2020年に無敗で3冠を制した
コントレイルをはじめ、多くのGI馬を送り出した。
母アヴニールセルタンは2014年仏1000ギニー、仏
オークスの2冠を制した名牝。本馬はその2番仔で、全姉には今年の
阪神牝馬Sを制した
デゼルがいる。
2020年11月の新馬戦では、
武豊騎手を背に33秒4の末脚で快勝。やや間隔を空けて出走した今年3月のアルメリア賞(1勝)でも、32秒7という鬼脚を繰り出してデビュー以降2連勝を飾った。
重賞初挑戦となった4月の
フローラSでは、持ち味を発揮することなく8着に敗れ、
オークスに出走することは叶わず。もともと小柄な馬だが、前走は404キロとデビュー以来最低の馬体重だった。休み明けの一戦となる今回、馬体がどこまで回復、成長しているか、注目して世界的良血を見守りたい。