3着以内に入れば
秋華賞への優先出走権が得られる
ステップレースだが、今年は昨年に引き続き中京開催。ワンターンで行われる阪神コースからコーナーを4回まわる中京コースとなって立ち回りの上手さであるとか、ロングスパート型がやや有利にレースを運べそうだ。
今年は
ソダシが
札幌記念を
ステップレースに選び、
ユーバーレーベンがぶっつけ
秋華賞、
サトノレイナスが骨折リタイヤとなって、18頭のフルゲート。出走権をかけた争いが激しくなりそうだ。
◎
アールドヴィーヴルは1勝馬とはいえ
クイーンC2着馬で、
桜花賞5着、
オークス5着。新馬勝ち直後で休み明けだった
クイーンCは大きく体重を減らしての出走で、勝負どころで反応が鈍くなるなど、まだ幼さを残す内容だったが、クビ差敗れた相手が
オークス2着
アカイトリノムスメなのだから、世代でも上位の存在と評価できる1頭だ。
これまでのレース内容から瞬発力タイプというよりも持久力型で、春シーズンは馬体減に悩まされ続けたが、それでも大崩れしなかった精神力も評価したい。ひと夏を越して、どんな体で出てくるのか興味深いが、やはり体のない馬だけに1キロ減の馬齢重量54キロで出走できるのはプラスだろう。馬券の軸として、もっとも信頼できるのは、この馬と判断した。
新馬戦で
ソングラインを破っている〇
クールキャットは
フローラSの優勝馬。この時は外枠から気合をつけられながら好位をキープし、半マイル通過47.3秒、前半1000m60.2秒というスローペースを手応えよく追走。早めに抜け出して自身の推定上り33.4秒で後続の追撃を封じ込めた。
牝馬ながらに500キロを超える大型馬で、雄大なフットワーク。器用に小脚を使うというタイプではなく、相手をねじ伏せるタイプだ。
オークスは前半1000m59.9秒という平均ペースで逃げて見せ場を作ったものの直線なかばで失速。手応えの割に追って伸びるというタイプではないようだが、勝ちに行っての結果なのでやむなしか。
春の既成勢力に挑戦状を叩きつける格好となるのは重賞初挑戦となる▲
アンドヴァラナウト。デビュー間もない頃は、まだ体力不足の面が見受けられるような内容だったが、大事に間隔を空けながら使われてきたことで、馬自身が競馬を覚えながら力をつけてきた。
前走の
出雲崎特別は半マイル通過46.3秒、前半1000m通過が58.2秒というペースだったが、インを手応えよく追走し、最後は楽に抜け出した。直線が平坦の新潟コースとはいえ最後2ハロンのレースラップが11.1秒、11.4秒という流れを余裕をもって前を交わし、2着馬に1馬身4分の1差。3着馬はさらに3馬身半後方に置かれてしまったのだから、強い内容だった。
先行力があって道中は折り合いが付き、最後もしっかりと伸びる。初の重賞挑戦となるが、不安よりも楽しみの方が大きい馬だ。
△
タガノパッションは
スイートピーSを勝って
オークス4着。過去4戦のキャリアで良馬場であれば、どのレースでもメンバー最速の末脚を繰り出している。
スイートピーSが追い込んで2馬身差で、
オークスが最後方から勝ち馬以上の末脚を繰り出しての0.3秒差なのだから能力は最上位のものがある。
この馬も息の長い末脚が武器。一瞬の脚というよりも優れた心肺機能を武器に、最後の600mトップスピードを維持したまま走り抜けるタイプのようだ。直線の長い中京コースは適した舞台に思えるが、18頭フルゲートをどうさばくのか、
岩田康誠騎手の手腕にも期待したい。
フローラS1番人気の△
オヌール、
忘れな草賞2着
エイシンヒテン。最後は小倉での2戦が好内容だった
イリマの名前を挙げておきたい。