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【オールカマー予想】本命候補はどん底から這い上がった遅咲きの苦労馬 「中山芝2200m戦は今週も大荒れ」とAI予想/JRA重賞レース展望

  • 2021年09月21日(火) 20時30分
 今週の重賞は中京での菊花賞トライアル、神戸新聞杯(GII・中京・芝2200m)に、中山では古馬のオールカマー(GII・中山・芝2200m)が行われます。

 神戸新聞杯は中京の芝2200m施行。昨年は、のちに3冠馬となるコントレイルが秋初戦をここで飾ったのを思い出します。一方のオールカマーは通常開催。先週は同じ距離でのセントライト記念がありましたが、9人気アサマノイタズラが勝利する大波乱となりました。今週もそんな伏兵の台頭に気を付けていきたいものです。

 今週はこの2重賞からオールカマーをピックアップ。オリジナルのビッグデータを活用したAI競馬予想が弾き出した、激走注目馬を紹介します。

 月曜日現在、オールカマーの登録メンバーは16頭。人気上位になりそうな馬としては、今年の春に連勝で大阪杯(GI・阪神・芝2000m)を勝ち、続く宝塚記念(GI・阪神・芝2200m)を3着したレイパパレ(牝4・栗東・高野厩舎)でしょう。関西中心で使っていた馬なので中山参戦は初となる今回。輸送、そして中山適性も気になるところです。続きそうなのは、前走香港でのクイーンエリザベス2世C(G1・シャティン・芝2000m)で2着だったグローリーヴェイズ(牡6・美浦・尾関厩舎)。この馬にしても、中山でのレースは2歳新馬戦以来となります。

 さらに今年の日経賞(GII・中山・芝2500m)を制したウインマリリン(牝4・美浦・手塚厩舎)、札幌記念(GII・札幌・芝2000m)で競走中止の影響も気になるステイフーリッシュ(牡6・栗東・矢作厩舎)、前走ヴィクトリアマイル(GI・東京・芝1600m)2着ランブリングアレー(牝5・栗東・友道厩舎)などが揃いました。

 AI予想の本命候補は、先週のローズSアンドヴァラナウトが勝利、2週前にもセントウルSピクシーナイトが2着を確保しています。今週も期待しましょう。

【AIの激走注目馬は想定14人気の超穴】

 まだ枠順や当日の馬場状態予測などが反映されていない上での予想となりますが、今回AIが導き出した激走注目馬は、なんとマウントゴールド(牡8・栗東・池江厩舎)となりました。同馬はここまで26戦8勝[8-3-3-12]の8歳馬。予想オッズでは、火曜時点で14人気の大穴候補です。

 デビューが3歳夏と遅く3歳未勝利までに勝ち切れず、門別で3勝した後に中央へ出戻り。そして4歳夏には500万下と1000万下クラスを連勝し、3年前のオクトーバーSで初オープン勝ちを飾った苦労馬。重賞は5歳時のチャレンジC(GIII・阪神・芝2000m)で2着という実績もあります。

 これまで芝1800〜2000m戦中心で使われていて、今回の舞台となる中山の芝2200m戦では、過去1600万下での3着が最高着となっています。上位と比べると実績は物足りませんが、レースを引っ張ってバテない強みを活かせば馬券圏内も可能とAIは判断したのかもしれません。

 8歳という年齢からも人気薄は確実。とはいえ、2走前の都大路S(中京・芝2000m)で7人気から勝利。前走の七夕賞では4着ながら、勝ったトーラスジェミニに0.2秒と差のない競馬で衰えはまったくなくみえます。

 最終結論は、馬場状態、枠順、調教など材料確定後となりますが、それはまた週末に。検討材料のひとつにAIジャッジを加えてみるのはいかがでしょうか。

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