「
オールカマー・G2」(26日、中山)
先行力が自慢の
ロザムールが23日、美浦Wで快活な走りを披露した。相手強化、初距離、同型との兼ね合いなど克服すべき課題はあるが、馬自身の仕上がりは申し分なし。果敢に風を切り、強敵撃破をやってのけるかもしれない。
21年に入って中山牝馬S、
七夕賞と逃げて2着に粘った
ロザムール。今回も展開の鍵を握る存在が、美浦Wで軽快に躍動した。
向正面でゆったり入ると、4F過ぎからピッチを上げ、直線は外めを回って5F68秒6-39秒0-11秒9でフィニッシュ。はつらつとしたフットワークで好調をアピールした。動きを見守った上原師は「1週前は気合をつけて、きょうは大外を回って楽な感じで先週と同じくらいの時計が出ている。予定通り、この馬なりに順調」と仕上がりに自信をのぞかせる。
軽ハンデが味方したG3・2戦と違い、今回は別定戦。さらにG1馬が2頭参戦と相手関係は厳しくなった。同型馬もそろって初の2200メートル戦と、克服すべき課題は多い。「ハナに行った方がいい馬。他に行きたい馬もいるし、そのへんの駆け引きだよね。距離は調教から長めを乗っているから、大丈夫だと思う。中山コースは悪くないので、次につながれば。
エリザベス女王杯(11月14日・阪神)が楽しみになるような競馬を」と指揮官は期待を口にした。
今がまさに充実期。今回のメンバーにおいて下馬評は高くないが、ここでの走りいかんでは、本番で有力候補の一頭となっているかもしれない。
提供:デイリースポーツ