暮れの中山開催で行われる時期もあったが、2000年以降は馬場コンディションが良い秋の中山開催の掉尾を飾るレースとして、そして秋のGIシリーズの幕開けを告げるレースとして歴史を積み上げてきた。
新潟コースで行われた2014年を除く過去10年で、1〜3番人気馬は8勝2着5回3着1回。1番人気に限っても5勝2着1回3着1回と比較的堅く収まるケースが多い。
◎
ピクシーナイトは
シンザン記念優勝馬で、前走
セントウルSでは勝った
レシステンシアにクビ差迫る2着だった。レースラップは22.2→32.9秒という
ハイラップだったが、それでもしっかりと手綱を抑えて追走し、最後の直線では外から差を詰めてきた。中京競馬場芝1200mでは有利とは言えない外枠だったことを考えると強い内容だった。マイル路線を歩んでいたときからス
プリンターとしての能力を評価する声もあった馬だが、日本レコードの2着だった
CBC賞含め、それが実証されたような結果になっている。
〇
ダノンスマッシュは昨年の2着馬で、春の
高松宮記念優勝馬。ス
プリンターとしての能力の高さ、実績は申し分ない。遠征した
チェアマンズスプリントプライズは案外の結果だったが、国内のス
プリント戦で大きく崩れたのは昨年の
高松宮記念10着のみ。まだ主役の座は譲れない。
▲
レシステンシアは2019年の
最優秀2歳牝馬で、
桜花賞2着、
NHKマイルカップ2着。春の
高松宮記念も2着だった。
阪急杯をレコード勝ちし、前走の
セントウルSではハイペースを積極的に追いかけながらも早めに抜け出して後続の追撃を振り切っている。1600m、1400mのレコードを塗り替えているスピード馬だが、1200mにも高い適性がありそうだ。
相当なハイペースが予想される1戦で△
モズスーパーフレア、△
メイケイエールも容易には止まらないはずだが、△
シヴァージ、△
ジャンダルムの瞬発力も怖い。