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【凱旋門賞】ブルームの松島正昭オーナー 友として、ファンとして、武豊を男にしたい

デイリースポーツ
  • 2021年10月02日(土) 11時27分
 「凱旋門賞・仏G1」(3日、パリロンシャン)

 ブルームで挑むキーファーズの松島正昭オーナー(63)がインタビューに応じ、熱い思いを口にした。

  ◇  ◇

 -いよいよ凱旋門賞。松島オーナーはブルームで挑む。

 「前走はディープボンドに負けましたが、本番を見据えて無理はするなという調教師の指示もありましたし、デットーリも負担をかけない騎乗をしていました。ディープボンドは強かったですけど、3着馬は離してますから。本番でもいい走りをしてくれると思うので、応援してほしいですね」

 -本番は武豊騎手が騎乗。

 「僕はずっと武豊の大ファン。昔から家が近所なことは知ってたんですが、なかなか接点はなくて…。ちょうど20年前に共通の知人に頼んでお会いして、そこで意気投合。そこから今までずっと友だちです」

 -武豊騎手はどんな人?

 「競馬と言えば武豊ですからね。やっぱり偉大。競馬を知らない人でも、武豊は知っています。スポーツ界でも芸能界でも経済界でも、武豊に会いたい人は山ほどいる。それなのに人間的に腰は低いし、義理堅い。ほかの馬主さんの馬ですが、ディープインパクト武豊が乗ったからこそディープインパクトだったんだと思っています。競馬界の全てのような存在じゃないでしょうか」

 -オーナーが競馬を始めたきっかけは。

 「小学生の頃、ダテテンリュウ(70年菊花賞馬)がめちゃくちゃ好きでした。アローエクスプレスとかタニノムーティエとかの時。そこから競馬はずっと好きだったんですが、一時期は仕事が忙しくて封印してました」

 -その後、馬主に。

 「7〜8年前のことですかね。馬券ばっかり買ってたら、豊君に『馬主になった方がいいですよ』って言われて(笑)。それで一緒にセレクトセールに行って、初めて買ったのがミコラソン父ダイワメジャー)でした。4100万円(税抜き)だったんですが、購入のサインをする時は手が震えましたね。とんでもない世界だなって思いましたけど、やっぱりうれしかったです。初勝利はゴール前で見ましたが、何とも言えないぐらい感動しましたね」

 -凱旋門賞はいつから意識を?

 「馬主を始めた頃は豊君がケガで苦労していた時期でした。そんな時に『夢は凱旋門賞』って聞いたので、それなら僕も協力しようと。それで2年目にラルク(税抜き1億4500万円)を買いました。そこからみんなに走らん走らんって言われながらも高い馬を買い続けて、今に至る感じです(笑)」

 -最近では海外勢の共同馬主や、海外馬の購入も積極的。

 「途中までは日本で買った馬で凱旋門賞という考えでしたが、豊君と夢をかなえるなら海外の馬だなと。それで英ダービー3着だったブルームの共同馬主になりました(19年夏)。その年の凱旋門賞でも豊君に乗ってもらう予定だったんですが(出走取消で)乗れなくて…。でもその日にパドックでクールモアの人と話す機会があって、そこで凱旋門賞で4着になったジャパンを売ってくれと直談判しました。そこからクールモアとは懇意にさせてもらっています」

 -今年は一口クラブ「インゼルレーシング」も立ち上げた。

 「2年ぐらい前に計画したんですが、手続きとか申請とかに時間がかかりまして。凱旋門賞前というよりも、他のクラブの募集が終わるタイミングでという感じで募集を始めました。会員数は3000人いけばいいかなと思ってたら、応募は既に6000件近く。問い合わせだけなら1万件近いですからね。武豊人気もあると思いますが、ありがたい話です。今後はキーファーズは海外、インゼルは海外を目指しつつ国内という風に分けていこうかなと考えてます」

 -改めて馬主生活を振り返ると。

 「本当に大変。(ノースヒルズの)前田幸治さんとは親交があるけど、本当にすごいと思いますし、尊敬します。何が大変かってお金が本当に(笑)。でも、お金で夢をかなえることはできないけど、お金で夢を買うことはできるとは思っています。端から見たらアホかもしれない。でも武豊と一緒に夢を追い掛けられる人生って楽しいじゃないですか。友人として、ファンの代表として武豊を男にしたいですよね」

提供:デイリースポーツ

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