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【凱旋門賞】クロノジェネシス7着、ディープボンドは14着 日本馬ともに直線伸び欠く

デイリースポーツ
  • 2021年10月04日(月) 06時00分
 「凱旋門賞・仏G1」(3日、パリロンシャン)

 まさかの大波乱-。記念すべき第100回競走を制したのは、直線外を鋭く伸びた独国馬トルカータータッソ。ブービー13番人気(JRAオッズ)に猛反発して、居並ぶ強敵を打ち破った。日本から参戦したクロノジェネシスは7着、ディープボンドは14着に敗れた。

 ラブが出走を取り消し、14頭立てで争われた一戦。またしても、日本馬は高い壁に阻まれた。日の丸を背負って勇躍参戦したクロノジェネシスは道中2番手から運ぶも直線で伸びを欠き7着、ディープボンドは後方から見せ場をつくれず14着に敗れた。

 クロノにとっては満を持しての挑戦だった。3月にはドバイシーマクラシックに出走。2着に惜敗したものの、初めての海外遠征で収穫も多かった。帰国して宝塚記念を快勝し、グランプリレースを3連覇。名実ともに国内トップホースの地位を揺るぎないものとして、ターゲットに据えた欧州の頂。休み明けでも全能力を発揮できるタイプとあって、あえて前哨戦は使わず、レース9日前に出国するプランを選択したが、結果には結びつけられなかった。

 一方のディープボンド阪神大賞典圧勝、天皇賞・春2着で自信をつけ、前哨戦のフォワ賞を見事に制しての臨戦。6番人気に推されたが、父キズナ(13年4着)の無念を晴らすことはできなかった。

 勝ったのはドイツのトルカータータッソ(牡4歳)。13番人気の伏兵が第100回のメモリアル競走を制した。なお、武豊騎乗のブルーム(7番人気)は11着に終わった。

 日本調教馬は99年エルコンドルパサー、10年ナカヤマフェスタ、12、13年オルフェーヴルの2着が最高着順。日本競馬界の悲願は、翌年に持ち越される。

提供:デイリースポーツ

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