今週から開催替わりで秋の東京が開幕。今年は土日で計5鞍(例年は4鞍)のメイクデビューが組まれており、この開催を待っていた各厩舎の素質馬がスタンバイしている。
【10月9日(土) 東京芝1800m】
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インダストリア(牡、父
リオンディーズ、
母インダクティ、美浦・
宮田敬介厩舎)
ハーツクライ産駒の母は2勝。現5歳の半兄に
ケイデンスコール(重勝3勝=
マイラーズC、
京都金杯、
新潟2歳S)、おじに
バランスオブゲーム(重賞7勝)、
フェイムゲーム(重賞6勝)がいる。
9月30日の追い切りはウッドチップコースで5F67.1-1F11.5をマーク。前を行く僚馬を追走し、しっかりと負荷をかけた。「もともと牧場の評価が高く、実際に動きもいい。パワフルな馬体で、いいエンジンを持っています」と
宮田敬介調教師。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
【10月10日(日) 東京芝1600m】
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ラスール(牝、父
キタサンブラック、
母サマーハ、美浦・
藤沢和雄厩舎)
6歳上の半兄に
シャケトラ(重賞3勝=
日経賞、
AJCC、
阪神大賞典)、現5歳の半兄に
シハーブ(3勝クラス)がいる。夏場のデビューも視野に入れられていたが、脚元がしっかりとするのを待ち、じっくりと秋からの始動に備えた。
9月29日の追い切りはウッドチップコースで6F86.4-1F12.4をマーク。適度に前向きさがあり、フットワークの良さも好印象だ。「お兄ちゃんの
シハーブとはタイプが違う。こちらは牝馬でスラッとした体つき。気がいいし、手先に柔らかみもある。いい馬です」と津曲調教助手。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
【10月10日(日) 東京芝2000m】
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ファイナルアンサー(牝、
父ハーツクライ、
母ファイナルディシジョン、美浦・
手塚貴久厩舎)
伯母に米G1・3勝(BCフィリー&メアス
プリント、
マディソンS、ヒュマナディスタフS)の
Informed Decisionがいる。9月29日の追い切りはウッドチップコースで6F 84.8-1F12.をマークした。
「もう少し力強さが欲しいけど、センスはいい。体形的には脚長で背が高いし、切れるというよりも長く脚を使いそうなタイプ。ゆったりと走れる距離が合いそうなイメージです」と
手塚貴久調教師。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
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ルージュアルル(牝、
父ハーツクライ、
母レッドエルザ、美浦・
国枝栄厩舎)
母は未勝利。現6歳の半兄に
レッドレオン(
日経新春杯2着)、伯父に米G1・6勝の
English Channelがいる。9月29日の追い切りはウッドチップコースで5F66.5-1F11.6をマークした。「気のいい牝馬。だいぶ楽に動けるようになってきたし、カイバも食べている。ある程度、距離はあったほうがいいと思う」と
国枝栄調教師。鞍上は
横山武史騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)