10月17日(日)に阪神競馬場で行われる
秋華賞(GI)に出走予定の
アールドヴィーヴル(牝3、栗東・
今野貞一厩舎)について、共同会見の
今野貞一調教師のコメントは以下の通り。
「(前走は)休み明けでしたが、いつも通りの落ち着きでゲートインまで行ってくれて、そこは良かったかなと思います。結果として前にいる馬が有利の流れになってしまいましたし、コーナーで器用に動けないところが出てしまって、4コーナーで外から押し込められて厳しい形になってしまいましたが、しっかり伸びて3着を確保してくれて、良く頑張ってくれたなと思います。器用にコーナーで動けなかったところは課題として残ると思いました。
当日輸送で少し減りましたが、春に比べて馬体重も増えていましたし、中3週で使えるということは考えられなかったですが、今日まで不安なくやれているのは馬の成長だと思います。普段すごく大人しいのは変わらないんですが、中身、体質が少し強くなったと感じています。
(前走を)1度使って、初めての中3週でしたので1週間はしっかり疲れを取りました。うまく疲れが取れてくれましたので坂路へ入れたところ、使った分動きがキビキビしてシャープになっていました。1週前は速い時計はもういらないな、ということでセーブ気味に行いました。前走の前は休み明けで動きが緩慢なところがあって強めにやりました。今回は速い時計はいらないな、という感じです。
中3週は初めてですし、(今日の追い切りも)やればかなり時計が出てしまうのは分かっているんですが、やる必要はないということで抑えめにやりました。時計は予定通りに上手く乗ってくれました。ラストは余力残しというか、手前を替えてからの動きも良かったので、余力を残したまま良い調整が出来たと思いました。予定通りに出来ましたので、不安なく当日を迎えられると思います。
(課題になっている部分については)特徴的なところもあるので、この短い期間に無理に何かを詰め込もう、というのはあまり考えていません。
前走でも4コーナーではかなり厳しいところに押し込まれていたり、どういう状況でもラストでは強い気持ちで伸びてくれるのは強みだと思います。
器用さの求められないような、こちらに合う流れになると嬉しいなと思います。
流れひとつだと思いますが、週末も少し雨が降る予想がありますが、馬場状態であったり、ちょっとした流れが向いてくれれば、強い気持ちで確実に伸びてくれますから、そのあたりに期待しています。緩急がつかない(流れの)方が良いのかなと思いますが、やってみないと分かりません。多少(馬場が)渋っても、却って相対的に良いのかなと思います。
(開業10年目、重賞では)なかなか勝てそうで勝てないので、こればかりは何とも言えませんが、馬がいつも頑張ってくれて、条件が噛み合ってくれたら今回もチャンスはあると思いますし、何とか頑張ってほしいと思います。
(この馬には)こういう舞台に立たせていただいて、(春の)牝馬2冠では5着が精一杯でしたが良い経験をさせていただいてますので何とか勝てるように、
アールドヴィーヴル自身大きなタイトルを獲ってもらえるように頑張ってもらいたいと思います。
春は5着で精一杯でしたが、夏を越して1度使って上積みもありますし、その辺で過去に負けた馬たちを何とか逆転して、何とか一発頑張ってもらいたいなと思います」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI