16日に東京競馬場で行われる
府中牝馬S(3歳上・牝・GII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる7回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
ハーツクライが続き、2回が
マンハッタンカフェ、
ステイゴールド、
クロフネ、
ヴィクトワールピサ、
メイショウサムソンとなっている。
ディープインパクト産駒は[1-4-2-17]。12年に産駒が初出走を果たしてから長らく勝ちあぐねる結果が続いていたものの、昨年の
サラキアによって初勝利を達成することになった。ただし、その
サラキアも7人気と伏兵扱いにとどまっていたように、1〜3人気は[0-3-2-5]と過信しづらい傾向は変わらず、昨年も
ラヴズオンリーユー(1人気5着)と
ダノンファンタジー(2人気6着)が揃って馬券圏外に敗れている。今年は
サトノダムゼル、
サンクテュエール、
デゼル、
ドナアトラエンテ、
マジックキャッスル、
リアアメリア、
レッドベルディエスの7頭が出走予定。
ハーツクライ産駒は[0-3-0-6]。昨年は6人気の
シャドウディーヴァが2着と好走するほか、16年2着
マジックタイム、18年2着
リスグラシュー、と産駒の出走機会があった直近3回(17・19年は不出走)ではいずれかの馬が連対している勢いがある。今年は
シャドウディーヴァ、
クラヴァシュドール(除外対象)の2頭が特別登録。
初出走となる
キズナ産駒は
アカイイト、
アブレイズ、
スマートリアン、
マルターズディオサと4頭が該当。
ディープインパクトの後継種牡馬としても動向が注視されるが、当該コースでは[5-7-6-21]複勝率46.2%と優秀な数値を記録しており、直近では21年メイSを
アブレイズが制するなど上級戦での活躍も目立つ。