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【勝負の分かれ目 秋華賞】戸崎騎手のソツのない騎乗でアカイトリノムスメが母仔制覇

  • 2021年10月17日(日) 18時30分
 第26回秋華賞の舞台は阪神芝内回り2000m。晴れ渡った空の下、16頭の出走馬が良馬場の芝コースへと飛び出した。

 大方の予想どおり、正面スタンド前でエイシンヒテンがハナに立った。1番人気のソダシはその直後。アンドヴァラナウトがやや遅れてつづき、その外にアールドヴィーヴル、そしてアカイトリノムスメがつけている。

「ある程度ポジションを取っていこうと思っていました。スタートがよく、二の脚もついて、いいポジションを取ることができました」

 アカイトリノムスメに騎乗した戸崎圭太はそう振り返る。

 先頭のエイシンヒテンが1、2コーナーを回りながら、2番手のソダシとの差を2馬身、3馬身とひろげて行く。

 さらに2馬身ほど後ろの3番手にアールドヴィーヴル、その内にスルーセブンシーズがいて、それらをアンドヴァラナウトアカイトリノムスメらが追いかける。

 向正面では先頭から最後尾まで15馬身ほどの縦長になった。

 これはペースが速くなったのかと思いきや、1000m通過は1分1秒2。スタンド前の直線では向かい風だった強風のせいか、タイムは見た目以上に遅くなった。

 エイシンヒテンが1馬身から1馬身半ほどのリードを保って3コーナーへ。

 3、4コーナー中間点で、2番手のソダシが外から並びかけようとする。しかし、鞍上の吉田隼人が手綱を持ち直しながら仕掛けているのだが、馬体を完全に併せることはできないまま直線に入った。

 エイシンヒテンが先頭のまま内埒沿いを進む。ソダシが吉田の左鞭を受けてスパートしようとするが、今ひとつ伸びが悪い。

 ラスト200m地点で、ソダシの外からアカイトリノムスメ、内からアンドヴァラナウトが伸びてきて、並ぶ間もなくソダシをかわして行く。

 内のアンドヴァラナウトと外のアカイトリノムスメが馬体を離して叩き合う。さらに外からファインルージュが猛然と追い込んでくる。

 アカイトリノムスメが、ファインルージュの猛追を半馬身差で抑え、先頭でゴールを駆け抜けた。

「直線では反応よく伸びてくれました。強い競馬でした」と戸崎。

 3着はアンドヴァラナウト、4着は逃げたエイシンヒテン

 ソダシは10着に敗れた。札幌記念で見せた強さからすると、敗因が不可解である。やはり、同じ2000mでも、坂のある阪神だと厳しかったのか。

 同じオーナーのアカイトリノムスメは、戸崎のソツのない騎乗で力を出し切り、母アパパネとの母仔制覇を果たした。オークス2着の実績が示すとおり、こちらはもっと長い距離でもよさそうだ。

(文:島田明宏)

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