菊花賞の登録馬を管理している22人の調教師のうち、2016年以降の阪神芝2400m以上の成績をもとに抽出(最少レース機会数15)。
菊花賞で、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
須貝尚介調教師。阪神芝2400m以上に29回出走して3着以内が12回。複勝率41.4%は、メンバー中2位の好成績だ。年々、阪神芝長距離の成績が上がっており、2018年以降に絞ると複勝率54.5%、複勝回収率100%までアップする。ただし、馬券圏内12回中、勝ち切ったのは19年未勝利戦の
ビザンティンだけなので、3連複の軸という扱いが良いかもしれない。
今年は
ステラヴェローチェ、
ヴェローチェオロが出走予定。
ステラヴェローチェは
皐月賞、ダービーともに3着した世代屈指の実力馬だ。先週は
ソダシで人気を裏切ってしまった
吉田隼人騎手×
須貝尚介調教師のコンビだが、リベンジなるか。
2位は
斉藤崇史調教師。阪神芝2400m以上に33回出走して3着以内が11回。特筆すべきは、1〜2番人気に支持されたことが一度もなく、11回の馬券絡みは全て3番人気以下であるという点。複勝回収率119%とベタ買いでプラスになっている。まだブランド人気にはなっていないものの、確かな厩舎力が窺い知れる数字だ。
今年は
ディヴァインラヴが出走予定。牝馬ながら牡馬混合戦を連勝して、ここに駒を進めてきた。前走で負かした
マカオンドールは、抽選で出走が叶えば穴人気しそうな素質馬で、この馬も通用する下地は十分。
1位に輝いたのは
友道康夫調教師。阪神芝2400m以上に47回出走して3着以内が33回。複勝率70.2%、複勝回収率124%は、思わず笑ってしまう出色の好成績だ。10月10日行われた
京都大賞典(阪神芝2400m)を
マカヒキで優勝したのは記憶に新しい。また、阪神芝3000m(=
阪神大賞典)にも4回出走して、2勝2着2回と
パーフェクト連対。阪神芝の長距離戦では、素直に買い目に加えることをお勧めしたい。
今年は
レッドジェネシスが出走予定。
ディープインパクト産駒だが、上がりの掛かる条件で台頭してきた馬で、阪神芝2400mの
ゆきやなぎ賞を勝っている。前走の
神戸新聞杯(中京芝2200m)も不良の消耗戦でタイム差の2着。阪神芝3000mでの施行で最も恩恵を受けるのはこの馬だろう。