23日に東京競馬場で行われる
富士S(3歳上・GII・芝1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる12回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
キングカメハメハ、
フジキセキが続き、2回が
キングヘイローとなっている。
ディープインパクト産駒は[4-4-4-10]。産駒が初出走となった12年以降、3着以内に好走馬を送り出せなかった年は17年の一度しかなく、複勝率は54.5%という
ハイアベレージを記録している。また、複勝回収率は147%と馬券妙味も申し分なく、昨年も5人気
ヴァンドギャルドが勝ち、3着にも6人気ケイアイノーテックが入線していた。今年は
アルジャンナ、
ワグネリアンの2頭が出走予定。
上位人気と目される
ソングラインほか、
バスラットレオンは初出走となる
キズナ産駒。同産駒は東京芝1600mで[4-5-1-35]複勝率22.2%という成績を残しているが、特別戦では[0-2-0-11]とまだ勝利例がない。ただし、前記
ソングラインは当該コースで行われた21年
NHKマイルカップでハナ差2着の惜敗だったため、特別戦初勝利が重賞となっても何ら不思議はないだろう。
同じく初出走となる
ジャスタウェイ産駒は
ダノンザキッドが上位人気を担う。同産駒は東京芝1600mの成績が[3-2-2-47]複勝率13.0%と強調しづらい印象を否めないが、リステッドの20年
キャピタルSでは
ロードマイウェイが上がり3F最速となる末脚を駆使して2着に好走していた。なお、父系祖
父ハーツクライは18年の勝ち馬
ロジクライを出している。
リアルインパクト産駒は[0-1-0-0]。産駒初出走となった昨年は3人気
ラウダシオンが2着に好走。同産駒は東京芝1600mで[5-7-5-25]複勝率40.5%と好走率が非常に高く、当該コースでは連対率および複勝率で
ディープインパクトを上回ることにも注目したい。今年は昨年に続いて
ラウダシオンが出走予定。