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天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)
“3階級制覇”への準備は整った。ス
プリントとマイルに続き、2000メートルでのG1奪取を狙う
グランアレグリアが27日、美浦Wで完璧リハを披露した。
先導役の
コントラチェック(5歳オープン)を目標に、道中は鞍上のルメールとの呼吸を合わせ、徐々にスピードを上げていく。4コーナーで内から差を詰めると、馬なりながらもラストは鋭い伸び脚で1馬身先着。ハロー明けの真っさらな馬場とはいえ、軽々と6F80秒0-37秒3-11秒7の好時計。気持ちと動きがかみ合い、心身の充実ぶりが感じられる走りだった。
見守った藤沢和師は「先週、今週とWで追い切って十二分な状態。体調は良さそうです」と仕上がりに満足げ。4着に終わった
大阪杯以来2度目の2000メートル。「
大阪杯は馬場が重く、道中はダービー馬(
コントレイル)とずっと併せ馬の形。走り慣れた東京なんで期待しています」と巻き返しに自信ありげだ。
秋盾は過去6勝。来年2月に定年を迎えるトレーナーにとって、尾形藤吉元調教師が持つ最多の7勝に並ぶ最後のチャンス。過去5頭(
シンボリクリスエスが2勝)は距離に実績があったが、「今回は初めてマイルの強い馬を出走させるので楽しみ。スピードで2000メートルを走り切れるか見てみたい」と、異なるタイプでの挑戦に期待感を膨らませる。
コンビを組むルメールも史上初の
天皇賞・秋4連覇が懸かる。「馬は元気が良さそう。(中間手術した)喉も問題なく、ベストパフォーマンスができると思います。スーパースタートレーナーの藤沢先生に、もう一度
天皇賞・秋をあげたい」と力強いコメント。自身は今秋G13戦全てで銀メダルとあって、「2着はもう嫌だ」と強く勝利を意識する。
藤沢和師×ルメール-。幾度も大舞台で結果を残してきた名コンビが、新たな偉業を競馬史に刻み込む。
提供:デイリースポーツ