「ファンタジーS・G3」(6日、阪神)
弟の管理馬を兄が勝利へと導いた。2番人気の
ウォーターナビレラがデビューから無傷の3連勝を達成。武幸師&
武豊の兄弟が、タッグで初となる重賞Vを成し遂げた。豊は「(兄弟での重賞Vは)初めてですし、良かったですね。母親も喜んでくれていると思いますよ」と、兄らしい笑顔を見せた。
「ゲートの中では少しイレ込んでいましたが、スタートも良く、いい位置でレースができました」と話す通り、道中は絶好の2番手で流れに乗った。迎えた直線。外から1番人気の
ナムラクレアが迫ると、内から堂々と応戦。最後まで抜かせず、3/4馬身差で封じ込めた。鞍上は「まだ負けていないわけだし、強いですね。まだまだ良くなりそうな馬だし、楽しみ」とポテンシャルの高さを口にした。
3戦負けなしでのタイトル獲得。武幸師は「好スタートから、見ての通りの内容。これが強みですね。デビュー戦を思うと明らかに体力がついてきました。遅生まれだし、少しずつ力をつけていくと思う」と、さらなる上積みを強調する。
次に見据えるのはもちろん、暮れの
阪神JF(12月12日・阪神)だ。「牝馬特有の気性面(の難しさ)があるので、そこに気をつけて。馬の様子を見てからですが、G1に行きたい」。大器と呼ばれた父
シルバーステートに初重賞をプレゼントした才女が、さらに自信を深めて次のステージへと羽ばたく。
提供:デイリースポーツ