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【エリザベス女王杯】栗東レポート レイパパレ(高野友和調教師)

ラジオNIKKEI
  • 2021年11月10日(水) 11時47分
11月14日(日)に阪神競馬場で行われるエリザベス女王杯(GI)に出走予定のレイパパレ(牝4、栗東・高野友和厩舎)について、共同会見の高野友和調教師のコメントは以下の通り。

「(オールカマーは)着順は4着で、人気にも推していただきましたし、馬券を買っていただいた方、この馬に関わってくれた方には望んだ結果ではなくて申し訳なかったですが、馬は良く頑張って走っていたと思います。走る気にも満ちていましたし、直線に向いて残り1ハロンくらいまでは、歯を食いしばって頑張っている姿勢が見られましたし、4着でしたが、馬は頑張れているなというところで、前哨戦としては一定の評価が出来る、馬を労って良いかな、という内容だったと思います。一生懸命走ろうとする上で、力んで走っている分、エネルギーは浪費しながら走ってしまっているかな、という感じはしました。

 ここまで連勝してきて、2200メートルで連敗していますから、距離への対応が課題だと認識しています。特にガラッと調教を変えることはしていませんが、デビューから一貫してやってきた"乗りやすい馬を作り、騎手にお渡しする"というベースを、よりさらに高めることに努めてきました。感じは良くなってきまして、調教ではどんな形でも乗り手の外に出ていくことはなくなってきました。

 この馬は身体の維持がものすごく大変だったので、今までは目標とするレースに向けて、前哨戦は使わずにやってきましたが、大阪杯の後から内面が頑強になってきて、身体が減ることが無くなりました。腫物を触るような扱いをすることがなくなってきました。宝塚記念の後、目標をエリザベス女王杯に定める時に、牧場でも馬が強くなって大きくなっているので、前哨戦を叩いた方が本番で良いパフォーマンスが出来るだろう、ということで、オールカマーを使いました。馬が縮むことなくむしろパンプアップしているので、オールカマーの後も元気いっぱいで、筋肉がついて良いコンディションで来られています。

 先週は馬を前に置いて、乗りやすさの確認、じんわり併せに行っての確認、併せる時間を長く取っての確認、残り1ハロンでプッシュしての反応を見ました。助手が乗ったのですが、乗り手の外に出ていくことはないな、と思いました。
今日は、身体はきっちり出来ているので、ルメールジョッキーには目いっぱいやらなくていいけど、ある程度やっても大丈夫です、とお伝えしました。先週と同じ形をとったのですが、相手も動くオープン馬でそれなりに負荷をかけるようにしました。ルメール騎手は『コンディションはすごく良いよ』と言ってくれました。ルメール騎手が御しづらい感じは見て取れませんでしたし、話していてもそう言っていたので、良いコンタクトが取れたと思います。精神面の成長、肉体面の成長はあります。身体が大きくなって、その分、若い時は身体が軽くて動けた分、調教ではスパンと反応できていました。今は筋肉がついて、瞬時の瞬発力というよりはパワフルな感じになっていると思います。

 誰が乗っても乗りやすい馬を作ろう、という厩舎の共通目標でやってきて、当然レイパパレも当てはまります。追い切り後にルメール騎手と話した感じだと、乗りやすさについては手応えを掴んでいるみたいですから、任せられるな、という感じはします。

 競走馬として必須条件である負けん気の強さはありますし、内面は小さいボディですが良い心臓も秘めていますので、2200メートルでは連敗していますが、内面は2200メートルをこなす心臓と肺を持っているのではないかな、と思っています。(馬場は)良馬場で良いと思います。競馬はきれいな馬場、きれいな天気の中でやって、結果を出したいと思っています。

 2連敗させてしまいましたが、ここに来てひとつひとつ(良い)成績をつけてあげて、今後どこに目標を持っていくかですが、より高みに持っていけるような結果になれば、と思っております」

(取材:山本直)

ラジオNIKKEI

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