「
エリザベス女王杯・G1」(14日、阪神)
コトブキテティスを
エリザベス女王杯に送り出す
田島俊明調教師(47)=美浦=にとって、11年
オークス(
バウンシーチューン=17着)以来、10年ぶり2度目の平地G1挑戦となる。
先週の
アルゼンチン共和国杯を自重。指揮官は「(前走を)勝って勢いがある時に。それにジョッキー(柴田善)も二四がギリギリだと言っていたので」と、こちらへ矛先を向けた理由を明かした。
初勝利までに9戦を要したが、その勝利の直後にG1
トライアルへ挑戦。「紫苑Sから
秋華賞を目指したが、うまくいかなかった」。10着と結果は伴わなかったものの、早い段階から素質の高さを買っていた。それだけに、その後は無理することなく、コツコツと実戦を重ねつつ開花の時を待った。それが実となったのが前走の六社S。後方から見事な差し切りで待望のオープン入りを果たし、大舞台へのチャンスをつかんだ。
コンビを組む柴田善が「まずはG1に出られる立場になったことを褒めてあげたい。競馬は何があるか分からないし、競馬の上手なところを生かしてあげたい」と話せば、トレーナーも「いい流れ。相手は強いけど、やれることは同じ。ロスのないようにいつもの競馬をするだけ」と自然体で臨む大一番。ただ、その表情は楽しみに満ちている。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ