「マイルCS・G1」(21日、阪神)
表現が適当かは分からないが、母系が“深い”血統が好みだ。今回は馬体的な特徴を後世に色濃く伝えている一族を取り上げたい。
ケイデンスコールは4代母に名牝
ダイナサッシュの名があり、この一族は総じて“体が小さい”のが特徴だ。
サッカーボーイや
ステイゴールド、
ショウナンパンドラがその代表例と言えるが、同馬のラインは特に小柄で、3代
母ベルベットサッシュ〜祖
母ホールオブフェーム〜
母インダクティは全て300キロ台でレースに出走している。また、代を重ねて“深み”が出てきている点も興味をそそられるところだ。
バランスのいい中型に出たのは、骨量が多く、芯のしっかりとした
キングマンボ〜
キングカメハメハ〜
ロードカナロアのアウトブリードがマッチしたからだろう。近2走こそ末脚不発に終わっている東京でも、14番人気だった19年のNHKマイルCで
アドマイヤマーズの2着に迫っているように、大舞台で見せる“意外性”があるのもこの牝系の特徴。人気薄の時こそ侮れない存在だ。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ